ワンちゃんたちが抗議デモ。動物実験廃止、訴える

2018年 01月 25日

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1月25日(木)、ニューヨークの国連本部前で8頭の異なる種類のワンちゃんたちが抗議デモを行い、化粧品の動物実験の廃止を訴えました。

8頭のワンちゃんたちはそれぞれ抗議のメッセージを記したプラカードを下げたりバンダナを巻いたりしており、国連本部を出発して街頭に繰り出したとのことです。

実はこの8頭のワンちゃんと共に行われた抗議デモは、国際的なビューティーカンパニー、ザ・ボディショップと、動物実験廃止を訴える中心的な団体クルーエルティフリー・インターナショナルが共同で行ったもの。化粧品の動物実験に反対して世界中から永久に化粧品の動物実験の廃止を目指すキャンペーン「フォーエバー・アゲンスト・アニマルテスティング」を支援する活動として行われたとのことです。

両団体と8頭のワンちゃんは抗議デモを通じて、世界の80%の国で今なお化粧品のための動物実験を禁止する法律がないというショッキングな事実を訴え、http://www.foreveragainstanimaltesting.com/のサイトで国際請願書にサインをすることでキャンペーンを支援するように消費者に呼び掛けたそうです。

抗議には、これまでカナダと米国でキャンペーンを支援したペット写真家の@TheDogistと影響力のあるインスタグラム(Instagram)のペットインフルエンサー、@louboutinanycも加わりました。

ザ・ボディショップとクルーエルティフリー・インターナショナルは先週、国連当局者と会談して、化粧品の動物実験禁止を求める請願署名が800万人分に達した時点で国連に提出することを伝えたとのことです。

ザ・ボディショップによりますと、署名を呼びかけてから半年間に410万筆の署名が集っており、化粧品の動物実験に反対する署名では過去最大となっているとのことです。

また両団体は化粧品の動物実験に反対するすべての企業にキャンペーンの支援を呼び掛けており、各企業の従業員も参加できるように支援していると発表しています。

ザ・ボディショップは2017年9月にブラジルの大手化粧品メーカー、ナトゥーラに売却されていますが、同じくナトゥーラ傘下となっているイソップ(Aesop)も同日、公式にキャンペーンの支持を表明しています。

ザ・ボディショップのグローバルキャンペーン責任者ジェシー・マクニール=ブラウン氏は、動物福祉と、動物が化粧品実験に使われてはならないことを固く信じていると語りました。

「私たちと動物との関係を象徴して、クルーエルティフリーの支援者たちと繋がるために、犬たちと共に動物抗議行動を行いました。現在すべての人、すべての会社、すべての政府にキャンペーン参加と私たちの始めた運動を集結させるための支援とを呼びかけています」(ジェシー・マクニール=ブラウン氏)

クルーエルティフリー・インターナショナルのミシェル・シューCEOは、この抗議行動は化粧品の動物実験を禁止するという目標に向かって大きく前進したと語りました。

「しかしまだまだすべきことがあります。動物実験に反対するすべての企業が支援を約束し、お客様にも同じことを勧めるようになって欲しいのです」(ミシェル・シューCEO)

ザ・ボディショップのフォーエバー・アゲンスト・アニマルテスティング・キャンペーンを発足時から支援しているという@TheDogistの写真家イライアス・フリードマン氏は「抗議する犬たちはすべての動物を代表しており、化粧品の動物実験が完全に禁止されるべき理由を思い起こさせてくれます」と述べました。

また、抗議運動に参加したワンちゃんたちの写真はプロの犬のトレーナーと獣医の支援を受けて、東部標準時午前10時に撮影されたとのことです。参加した動物たちには高水準のケアが与えられ、動物たちに苦痛を起こさせない方法でパフォーマンスが構成されるように、ラショナル・アニマルとクルーエルティフリー・インターナショナルが指導に協力したそうです。

(文/麻生雅人、写真提供/ザ・ボディショップ、クルーエルティフリー・インターナショナル)