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ブラジル、サンパウロ州で柿の収穫始まる

モジ サンパウロ 柿

TVグローボが4月29日、アグリビジネス報道番組「グローボ・フラウ」で伝えたところによると、ブラジル、サンパウロ州モジ・ダス・クルーゼス市(以下「モジ」)で柿の収穫が始まったという。

モジは日本からの移民の子孫が多く住み、日系人による農業が盛んな町としても知られている。町には日本人移民の記念碑が立てられるなど、日系人のプレゼンスを強く感じさせる。

ちなみに、ブラジルでも柿は「カキ(=Caqui)」で、日本語がそのまま使われている。

今、モジの果樹園では柿の実が収穫期を迎えているが、農園主たちは今季の出来栄えはまずまず、と見ている。

同市にある12ヘクタールの農園で約50年柿の栽培を続けているエルシーリオ・ホソヤさん一家も柿の収穫を始めた。今年はあまり天候には恵まれなかったという。

ホソヤさん一家は早生の種類である東京御所柿を栽培しているが、開花の時期は雨が多く天候に恵まれなかった。雨で多くの花が落ち、生産量は110トン、前年比でマイナス15%だった。ホソヤさんはもし果樹を保護する対策を取っていなければ生産量はさらに下がっていただろうという。

ホソヤさんは農園の柿の木エリアに10万レアル(約310万円)をかけてナイロン製の天井を設置した。この天井がなければ減産幅は30%を超えていただろうという。天井のおかげで柿は鳥害や雹から守られ、美しい実をつけることができたのだ。

ただし取引価格は農家にやや厳しいようだ。

「今のところ1キロ当たり8レアル(約250円)です。今季収穫分は環境が厳しかった分出費が多く、おそらく来季分も同様に費用が掛かるでしょう。費用を賄うとなると、8レアルでは厳しいです」(エルシーリオ・ホソヤさん)

アヂウソン・ナカハラさんの農園では、東京御所柿よりこの地域ではよりポピュラーで安価な、ラマフォルテ(ハマフォルチ)種を栽培している。ラマフォルテ種は完熟させて食す種類だが、現在の取引価格は1キロ当たり2レアル(約62円)で、昨年と変わらない。

「この取引価格が今季ずっと維持されればいいほうです。ですが、初物が2レアルでだんだん下がって行って1レアル、そしてさらに下がる可能性もあります。そうなると原価割れとなります」(アヂウソン・ナカハラさん)

サンパウロ州はブラジルにおける柿の生産量の60%を占める。収穫期は6月まで続く。モジでは今季5万トンの生産を見込んでいる。

(文/原田 侑、写真/Reprodução/TV Globo/Globo Rural)
写真はグローボ系列のアグリビジネス報道番組「グローボフラウ」より。TVグローボ系列の番組はIPCTV(グローボ・インターナショナル)で放送中。視聴の問い合わせは、080-3510-0676 日本語対応ダイヤルまで)

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