カルティエ ウーマンズ イニシアチブ アワード2018、ブラジル人女性が受賞

2018年 05月 23日

カルティエ ブラジル

4月26日(木)にシンガポールのカペラ シンガポールで発表されたカルティエ ウーマンズ イニシアチブ アワード 2018の6名の受賞者のうちひとりが、ブラジル人女性パウラ・ゴメスさんだったことがカルティエ社の広報によりわかった。

2006年に創設されたカルティエ ウーマンズ イニシアチブ アワードは、あらゆる国とセクターにおいて強力な社会インパクトを生み出す、女性主導の営利事業に開かれているという。創設以来、世界中から16,000人以上の女性が申し込み、49か国から198の事業が400人近くの審査員とコーチにより支援されているという。

同アワードの2018年版は、昨年度に引き続き、政治と社会における男女平等の提唱者として知られるイギリスのキャスター、サンディー・トクスヴィグ氏がプレゼンターを務め、ソフィー・グレゴワ・トルドー カナダ首相夫人のビデオレターで式典の幕を開けた。

カルティエのシリル・ヴィニュロンCEOにより、130か国以上から参加した2800近くの志願者の中から、独立した国際審査員によって選出された6人の受賞者が発表されました。参加国ではオーストリア、カメルーン、パキスタンが初参加となった。

カルティエ ウーマンズ イニシアチブ アワード2018の受賞者は下記。

アジア太平洋/スワティ・パンディ(インド)
Arboreal Agro Innovations(アルボレアル アグロ イノベーションズ)
工業規模の垂直的に統合された、ステビア(100%天然の砂糖代替甘味料)生産業者。

ヨーロッパ/クリスティナ・ツヴェタノヴァ(オーストリア)
Blitab Technology(ブリタブ テクノロジー)
視覚障害を持つ人のための触感タブレット。

ラテンアメリカ/パウラ・ゴメス(ブラジル)
Epistemic(エピステミック)
てんかんの発作を、最大25分前に察知し、患者や介護者に警告するデバイス。

中東・北アフリカ/シルウン・シャミジアン(レバノン)
Kamkalima(カムカリマ)
人工知能とデータ分析を使用して、アラビア語の学習と指導を行うオンラインプラットフォーム。

北アメリカ/イーディン・ユー(アメリカ合衆国)
Twiage(トウィアージュ)
救急車から病院へのリアルタイムデータの送信を可能にするデジタルプラットフォーム。

サハラ以南アフリカ/メリッサ・バイメ(カメルーン)
Infiuss(インフィウス)
献血を募り、病院に届けるオンライン血液バンク。

6人の受賞者には賞金10万USドルが授与されるほか、残りのファイナリスト12人にも3万USドルが授与される。6人の受賞者および12人のファイナリストは個別のビジネスコーチング、メディアへの露出やネットワークづくりの機会に加え、INSEAD エグゼクティブ プログラム(ISEP)への参加資格が与えられる。

式典でシリル・ヴィニュロンCEOは、この賞を通じて、女性のエンパワーメントに対する努力を世界に注ぎ、カルティエの価値観を反映することを目指すと語った。

「実際に、変化を導く好奇心、大胆さ、意志と世界に開いた精神は、古くから当メゾンのDNAを構成するものです。このような女性たちと夢や人生を共有することは、私たちのアイデンティティと責任の一部です」(シリル・ヴィニュロンCEO)

INSEADの学長でもあるイリアン・ミホフ経済学教授は、10年以上に渡る長期パートナー提携を経て、シンガポールのアジアキャンパスで2回目のカルティエ ウーマンズ イニシアチブ アワード(CWIA)を開催できることを喜ばしく思うと語った。

「CWIAは、INSEADの揺るぎないコミットメントと、ジェンダーダイバーシティの長い歴史と共鳴しています。卓越した起業家精神、才能、ダイナミックさ、未来へのビジョンにより、審査員と観客に強力で持続的なインパクトを与えた受賞者とファイナリストを称えたいと思います」(イリアン・ミホフ学長)

(文/麻生雅人、写真提供/カルティエ)
写真右から3人目がパウラ・ゴメスさん