ロシアW杯 決勝トーナメント1回戦、ブラジルは順当にベスト8進出。次戦の相手は、日本相手に劇的勝利したベルギー

2018年 07月 3日

メキシコ戦 ネイマール

後半は、早々にゲームが動いた。

後半開始から攻撃を仕掛けていたブラジルにゴールが決まったのだ。

ボールを持ったネイマール(パリSG)が左サイドから中央へカットインし、ウィリアン(チェルシー)へボールをつなぎ、再び走り込んできたネイマールがゴールを決めたのだ。後半6分、ブラジルに大きな1点が入った。

先取点を取れたブラジルは、だいぶ楽に試合を進められるようになった。

前半で見られたメキシコの勢いは後半にはほとんど感じられず、終始ブラジルのペースでゲームは進んだ。

さらに後半43分には、ブラジルの高速カウンターが実を結んだ。

相手からボールを奪った途中出場のフェルナンジーニョ(マンチェスターシティ)から左サイドのネイマールに縦パスを入れ、中に切れ込んだネイマールからのパスをコウチーニョ(リバプール)に代わって入ったフィルミーノ(リバプール)が合わせるだけのダメ押しのゴールを決めたのだ。

これには、監督のチチも喜びの輪に加わっていた。

2-0でブラジルが勝ち、ベスト8進出を決めた。

ブラジル 対メキシコ

次戦、ブラジルの準々決勝の相手は、日本対ベルギーの勝者ということだったが、残念ながら日本はベルギーに2-3で破れ、ブラジルの対戦相手になることはできなかった。しかし、日本は格上のベルギー相手に一時は2-0とリードを奪うなど、予想外の善戦で、日本中に感動を与えてくれた。

ブラジルにとって、ベスト8進出は、1994年のアメリカ大会で優勝して以来7大会連続となる。

勝負はこれからだ。

次の相手ベルギーは、この日の戦いでは日本相手に苦戦したが、実力者を前線にそろえ、ベルギー代表史上最高といわれている。簡単に倒せる相手ではないが、今のブラジルなら、十分に戦えるだろう。

そんなブラジル対ベルギーの準々決勝の試合は、7月6日(金)21:00(日本時間7日(土)早朝3:00)に、日本代表のキャンプ地でもあるカザンで行われ、TBS系で生中継される予定である。

(文/コウトク、写真/Lucas Figueiredo/CBF、写真下/ Cesar Itiberê/PR)
写真下はブラジルの勝利を祝福するミシェウ・テメル大統領

著者紹介

コウトク

2005年6月~2012年6月まで仕事の関係で、ブラジルに在住。ブラジル在住当時は、サッカー観戦に興じる。サントス戦については、生観戦、TV観戦問わずほぼ全試合を見ていた。
2007年5月のサンパウロ選手権と2010年8月のブラジル杯のサントス優勝の瞬間をスタジアムで体感。また、2011年6月のリベルタドーレス杯制覇時は、スタジアム近くのBarで、大勢のサンチスタと共にTV観戦し、優勝の喜びを味わった。

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