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2018年、ブラジルはブドウの当たり年に。期待に胸ふくらませるワイン生産者たち

ブドウ 当たり年 2018年 ブラジル

ブラジル国内でワイン製造の90%を占めているのは南部のリオグランジドスウ州。2018年は、同州で収穫されているブドウが歴史的に品質が高いことから、ワイン製造業者たちが、高品質なワインづくりが可能になると期待に胸を弾ませているとブラジルワイン研究所(Ibravin)や現地メディアが伝えている。

先月末、同州のワイン生産地ベント・ゴンサウヴェス市で第18回ワイン生産者大会が開催され、ブドウの収穫量は昨年に比べ12%減となったが、ブドウの品質は高品質だという。

農牧研究公社(Embrapa)ブドウ・ワイン局のセリート・ゲッハ研究員によると、2018年は天候の条件がすべて整い、質の高い果実が取れる年になったとメディアに語っている。

「今年のブドウは糖分が多く、かといって多すぎもしません。良いワインに必要なアルコール度数をもたらすでしょう」(セリート・ゲッハ研究員)

同研究員は、糖分だけでなく、酸味のレベルも高すぎず低すぎずちょうどいいだけでなく、さらにはこのブドウからできるワインは多糖類やたんぱく質も高濃度となり、品質のいいものになると指摘した。

「あまり湿気が高くなく気温もそれほど高くなかったので、アロマ物質が分解されなかったのです。その結果、良いアロマを持ったパーフェクトなブドウが生み出されるのです」(セリート・ゲッハ研究員)

同研究員によると、2018年に収穫した果実の質は、歴史的な当たり年だった1991年,1999年、2005年、2012年に匹敵するという。

ブラジルワイン研究所(Ibravin)のマルセロ・フェハーリ副代表は、糖分の量だけでなく果実の健康や色も品質の良さを物語っていると語った。

「この3つの要素が揃うことが卓越したブドウとなる条件なのです」(マルセロ・フェハーリ副代表)

同研究所のオスカール・ロー代表は、高品質のブドウは、ワインはもちろんジュース、スパークリングワインの品質も高めてくれるだろうと語った。

「品質のいいブドウからはさまざまな恩恵が期待できますが、とりわけ赤ワインの品質に、最も顕著に表れるでしょう」(オスカール・ロー代表)

同研究所のカルロス・パヴィアーニ渉外担当官は、この2年、リオグランジドスウ州ではいいブドウがとれずワインの販売に響いていたため、今年の質のいいブドウはワイン製造にかかわる人々に希望を与えているという。

しかし品質のいい国産ワインの消費拡大にはまだまだ問題は山積みだという。担当官は、品質のいい国産ワインが作られていることがまだ国中で認知されているとはいえないと指摘する。ブラジルでは年間、一人当たりが飲むワインは1.8リットルだが、アルゼンチンでは25リットルだという。

また、ワイン生産者たちは国内市場の40%を占めている輸入製品とも戦わなければならないほか、流通面でも恵まれていない。

「ヨーロッパやチリから船でサンパウロにワインを運んだ方が、リオグランジドスウ州からトラックでサンパウロまで運ぶより安いてしまいます」(カルロス・パヴィアーニ渉外担当官)

とはいえ、品質の高いワインが作られることは将来的にはワイン生産者や愛好家に希望を与えてくれる。2018年産のブドウを使ったワインが日本に届くのが楽しみだ。

(文/麻生雅人、写真/Luiz Chaves/Palácio Piratini)
写真はリオグランジドスウ州ノヴァ・パドゥアでの2018年のブドウの収穫の様子

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