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脱・食品廃棄大国!? ブラジル人起業家が画期的な食品保存方法を開発

ブラジル 女性起業家 

膨大な貧富の差があるとはいえ、ブラジルは基本的に資源に恵まれた国だ。鉱物資源だけでなく、牛肉・鶏肉・オレンジ等々、広い国土から生み出される農畜産物は国を潤し続けている。

一方で、豊かな国特有の問題、食品廃棄が社会問題になっている。レストランでの食べ残しだけでなく、家庭内の冷蔵庫もしかりで、青空市などで大量に買ってきた野菜などを冷蔵庫でそのまま腐らせたり干からびさせることもよく聞く話のひとつだ。

近年、学校での子供たちへの食育が始まって以降、家庭でも食に対する意識が変わりつつあるという。

TVグローボが10月7日、経済情報番組「ペケーナス・エンプレーザス・イ・グランヂス・ネゴーシオス」で伝えたところによると、サンパウロ在住の二人の女性起業家が食品廃棄問題の解消にむけた画期的な商品を開発したという。

ブラジル 女性起業家

ホザンジェラ・フーアさんとクリスチアーニ・ロペスさんは40年来の付き合いで、かねてより自分で事業を始めたいとアイデアを温めてきた。このたび二人が開発したのは、野菜・果物を冷蔵庫の中で2週間以上長持ちさせる保存袋だ。

女性起業家二人は袋の開発に6万2000レアル(約185万円)を投資した。製造は外注している。

「袋の中は2層構造になっており、外側はナイロンで内側は断熱機能のある布の素材になっています。この布の層がこの製品の特長で、袋はその口をぴったり閉じて保存することができます。冷蔵庫の中はとても乾燥しているので、口がぴったり閉じることはとても重要なのです」(クリスチアーニ・ロペスさん)

保存袋を使う時の留意点は一つ。葉野菜、根野菜、果物を含む実野菜(トマトやキュウリなど花から実に変わる野菜)は別々の袋に入れて保存することだ。もし混ぜてしまったらどうなるのか?

「実野菜は収穫した後も特有のガスが放出され続けるので、同じ袋に入っている葉野菜はそのガスで確実に傷みが進みます」(クリスチアーニさん)

ブラジル 女性起業家

彼女らが開発した保存袋を使うと野菜は冷蔵庫で2週間から数か月持つのだという。この画期的な袋、製品化までに最も手がかかったのは、特許・商標の取得だった。

「私たちは最初、商標・意匠登録を行いましたが、権利の登録はそれだけでは不十分で、最終時には特許も取りました。最も重要なのは特許を取得することでした」(ホザンジェラ・フーアさん)

製品化後、最も苦労したのは、お金をかけずに広報することだった。

「最初は街角で開催されている青空市に参加して、来るお客さんに口頭で説明していきました。そのうち、クチコミで売上が増えていきました」(ホザンジェラさん)

袋は全部で10種類で価格は卸値で各14レアル(約420円)、小売値で24レアル(約720円)。今ではスーパーマーケット、乾物屋、八百屋で買える。現在の月商は2万6000レアル(約78万円)程度だという。

「ニッチな商品ですが、世界的な傾向としてニッチな市場が増えてきています。世界の多くの人が、より良い世界、つまり、より環境に優しい、より健康的に暮らせる食生活を追求しています。この状況での私たちの目標は月に2万袋売り上げることです」(ホザンジェラさん)

So Bags (ソー・バッグス)
電話: (11) 99490 0053/ (11) 2803 4504
ウェブサイト: www.sobags.com.br
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野菜を冷蔵庫の中で分別管理できる便利グッズ、日本でも大容量野菜室で活躍しそうだが、今のところ入荷の予定はないようだ。

(文/原田 侑、写真/Reprodução/TV Globo/Pequenas Empresas Grandes Negócios)
写真はグローボ系列の経済情報番組「ペケーナス・エンプレーザス・イ・グランヂス・ネゴーシオス」より。。TVグローボ系列の番組はIPCTV(グローボ・インターナショナル)で放送中。視聴の問い合わせは、080-3510-0676 日本語対応ダイヤルまで)

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