プロポリスだけじゃない。ブラジルの最新養蜂事情

2018年 10月 31日

ブラジル 養蜂

ブラジルは広く豊かな国土を持つ、農畜産物の一大輸出国。ブラジル産鶏肉、オレンジ、そしてプロポリスは日本でも身近に感じる輸入品の一部だ。

プロポリスの知名度には及ばないものの、豊かな植生の中ではぐくまれた多種多様なブラジル産ハチミツが、今、世界で注目を浴びつつある。

TVグローボが先月、アグリビジネス報道番組「グローボ・フラウ」で、ブラジル産ハチミツの品質を支える取組について伝えていた。

ブラジル北東部、リオ・グランヂ・ド・ノルチ州(以下「RN州」)の内陸乾燥地帯、パウ・ドス・フェーホス市にはブラジルでも指折りの養蜂専門学校がある。リオ・グランヂ・ド・ノルチ連邦研究所(以下「RNFI」)にはブラジル国内のみならず、海外からも最新の養蜂を学ぶ学生が集まっている。

学生たちは養蜂と並行して食品工学、情報工学についても学ぶ。技術に関する知見は電灯・エアコン・研究機器等、研究所内で用いる電力をすべて自前でまかなえる太陽光発電システムにもいかされてる。

RNFIの人気の理由は、その濃密で実践的なカリキュラムだ。有機認証を取るための養蜂場運営等も含まれ、修了後即戦力として養蜂の世界に入れる。

授業の一つに、群れから外したハチの行動研究がある。

(次ページへつづく)

(文/原田 侑、写真/Reprodução/TV Globo/Globo Rural)
写真は養蜂施設。グローボ系列のアグリ情報番組「グローボ・フラウ」より。TVグローボ系列の番組はIPCTV(グローボ・インターナショナル)で放送中。視聴の問い合わせは、080-3510-0676 日本語対応ダイヤルまで)

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