ブラジルで大統領選候補者が飛行機事故で他界

2014年 08月 13日

エドゥアルド・カンポス

現在ブラジルでは10月に行われる大統領選挙に向けて、各候補がブラジル国内を選挙運動で駆け回まわっている。

そんな中、10月13日(水)、有力候補の一人だったブラジル社会党(PSB)のエドゥアルド・カンポス候補を乗せた飛行機が墜落、エドゥアルド候補は他界した。現地メディア(「オ・グローボ」、「エザミ」同日づけなど)が伝えた。

元ペルナンブッコ州知事のエドゥアルド氏は、世論調査では現職ジウマ大統領、アエシオ・ネーヴィス候補(ブラジル社会民主党(PSDB))に次いで3位という有力候補だった。

事故が起きたのはサンパウロ州サントス市。墜落したのは候補の自家用飛行機だった。

突然のエドゥアルド氏の事故死を受けて、政治家による追悼コメントが続々と発表されている。

ルーラ元大統領は「深く悲しんでいます。彼は親友でもあり同志でもありました。エドゥアルドとは、彼の祖父ミゲウ・アハエスを通じて知り合いました。ペルナンブッコ、そしてブラジルで、忘れられないリーダーでした。この国は、貴重で並外れた質(の政治家)を失いました。知性にもとずく楽しい話ができる人で、私の任期には科学技術省の大臣として尽くしてくれました。彼の人生を通じて、ブラジルをより公正かつ尊敬できる国にするために戦い続けました」とコメントした。

ジウマ大統領は「今日、偉大なひとりのブラジル人、エドゥアルド・カンポスを失いました。私たちは偉大なる仲間を失いました。私たちは常に友として話をしました。政策では明確な違いも持っていましたが互いに尊重しあっていました」と語った。

(文/麻生雅人、写真/PSB)