【リオのカーニバル 2026】ベイジャ・フロール、船が女神の顔に変形する仕掛けを披露

2026年 02月 18日

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2月17日、リオデジャネイロ市サンボードロモでパレードを行ったベイジャ・フロール・ジ・ニローポリス(写真/Alex Ferro/Riotur)

“リオのカーニバル”、グルーポ・エスペシアウ(1部リーグ)のパレード2日目となる2月17日(火)未明、この日の2番手としてパレードに臨んだのは前年の覇者ベイジャ・フロール・ジ・ニローポリス。

パレードで、行進の“つかみ”となる先頭ブロックに100万レアル以上を投じた巨大な構造物を登場させて観客を驚かせたと現地メディア「オ・グローボ」(2月17日付)が伝えている。

カンドンブレーなどブラジルに根付くアフロ・ブラジル文化をテーマにしたベイジャ・フロールの行進では、各アーラ(パレードの各ブロック)がアフロ・ブラジル文化の伝統儀礼の一端を描き出した。

行進には、アフリカ由来の文化が根強く残るバイーア州ヘコンカーボ地方のサント・アマーロで130年以上続くカンドンブレーの儀礼「ベンベ・ド・メルカード」を伝承するコミュニティの人々40名も参加した。

注目を集めた先頭ブロックの演出では、漁師たちに扮した構成員たちが担ぐ船が、垂直に立ち上がると海の女神イエマンジャーの顔へと変形する仕掛けになっていた。

船の形状から、女神の顔へと変形する仕掛けは、スクールバスのシャーシを基盤に組み上げられ、油圧技術と電子制御を備えた装置で実現したという。

「この構造物は、サンパウロで見つけたスクールバスのシャーシの上に組み上げたものです。その後、重量1トンの構造物を土台だけで支えられる方法を見つけてもらうため、エンジニアに依頼しました。イエマンジャーへのオマージュとして、漁師たちが供物を運ぶ“ベンベ”(奉納儀礼)のクライマックスを表現するのが狙いでした」と、振付師のジョルジ・テイシェイラは「オ・グローボ」に語った。

システム全体の制作に携わった担当者の一人によると、完成までに3か月を要したという。観客は、マルケス・ジ・サプカイ(カーニバルの行進会場)で4回にわたり変形の瞬間を目にすることができた。

「これは油圧、電気、電子同期を組み合わせたアニマトロニクス(機械仕掛けの立体演出)のシステムです。4台のコンピューターがすべてを制御しています。私はスタートの指示を出すだけですが、万が一の際には手動で操作できるよう準備しています。最も難しかったのは、船全体の重量を支えられるほど強力でありながら、極めて小さなレバー機構を作ることでした。最大12トンまで耐えられる力を持ち、特注の油圧シリンダー8基で構成されています」と担当者は語った。

(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)