路上の天使たちに、サッカー場を。ピースボートの「ピースボール・プロジェクト」ブラジル編

2013年 09月 17日

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先日、高田馬場駅でブラジルの旗をかかげながら募金活動を行なっている人達がいたので、気になって声をかけてみました。募金活動をしていたのは、ピースボートのボランティアスタッフたちでした。

ピースボートは国際交流NGOで。1,000人の参加者とともに3ヶ月間かけて地球一周の船旅を行い、各寄港地で、現地の方との交流を通じて、その国や地域の歴史、文化、社会問題などを学ぶというプロジェクトを行なっています。今回行なっていた募金は、ピースボートの活動の一環で「ピースボールプロジェクト」というものでした。

ピースボールプロジェクトとは、サッカーをテーマとした国際協力活動で、日本国内で不要になったサッカーボールを世界中に届けるというものです。これまでに1万2,000個以上のサッカーボールを届けた実績があるそうです。同プロジェクトは1999年から始まり、2002年日韓、2006年ドイツ、2010年南アフリカ、2014年ブラジルと、ワールドカップに併せてキャンペーンを展開してきました。

今回の募金活動は、2014年にワールドカップが開催されるブラジルに対して行なわれているものです。ブラジルは世界的に見ても著しい経済成長を遂げていますが、貧富の差が激しいことが大きな問題となっています。

ピースボート事務局担当の三浦茂晴さんいわく「2014年ワールドカップをただの『お祭り』として終わらせるのではなく、ブラジルにはサッカーボールさえ買えない子供たちがいるという現状を世界中の人に知って欲しい」とのこと。

「サッカーというテーマだからこそ、社会問題や国際情勢などに興味を持ってもらえる、そういう思いで多くの方に広めています」(三浦氏)

今回の活動は2014年7月末まで街頭募金やその他の方法で寄付を集めて、ブラジルのストリートチルドレンにサッカーをする場所を作り、日本からも彼らを応援していることを伝えるのが目的とのことでした。2014年1月にはリオデジャネイロでの現地視察を計画しており、この活動はワールドカップ閉会まで続けられるそうです。

ピースボールプロジェクト
http://www.peaceboat.org/projects/p_ball/

(写真・文/近藤美紗妃)