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ブラジル版「悪女について」。

ブラジル娘

ブラジルの女子と言えば、色気を武器に男を口説く、というイメージをお持ちでしょうか? 「一途で嫉妬心が強い一方、やけに無邪気」というのが、おそらく王道です。

最近聞いた話では、ミレラちゃん(仮名:28歳)が、極端にそう。ネタには事欠かず、惚れたフランス人ジャーナリストが女と話す姿を凝視するあまり、せっかく金髪に染めた自慢のストレートをキャンドルで燃やしてしまう(しかもすぐ気がつかず、周りが慌てて消火)とか、彼の駐在先、イラン政府のスパイによる「君のことも知っているよ、結婚できるよう応援しているよ」というストーカー電話に「がんばるわ! 応援ありがとう!」と喜んでしまうとか・・。他が見えなくなる惚れ込みぶりは、すげえな、さすが情熱の国! とあきれ半分、感心半分、といったところです。

とはいえ、まだまだ階級社会のブラジル。玉の輿を狙って、冷徹な計画を立てる女子だってやっぱりかなりの数いるのです。本日は、そんな悪女、エリアニ(仮名:当時23歳)について。有吉佐和子先生風に・・・(エリアニ嬢は公子様と違いバリバリ生きてますけど)。

<元夫、マリオ(仮名)の話>

僕はエリアニのことが好きだったよ。娘と僕を置いて出て行かれた時は本当に落ち込んだ。医学部にいる間に出会ったんだよ。周りにはいないタイプだろ。あんなにセクシーで華やかな彼女を連れて歩けて自慢だったよ。何でもないことにも喜ぶし。まあ、だんだん要求も高くなってはいったんだけど。

家族や親戚が「教養のない家の子」って見下すのには、本当に僕も彼女も傷ついた。だから違う街に2人で行ったんだ。彼女が言い出して、僕もすぐに賛成した。彼女が泣くのはもう見たくなかったからね。離婚の原因は、僕の周りにあると思う。

<マリオの叔母の話>

エリアニ? あの子にはだまされたわ。そりゃ、あんなのにひっかかるマリオも悪いわよ。でも、あの子は仕組んでいたのよ。 女に初心な医者の卵でしょ、いい鴨だと思って近付いたのよ。何故、結婚を止めなかったって? そりゃ、会った当初は、いい子だと思ったのよ。学歴や親の経済力はなくても、明るいし、家庭的なところもあるって言うし・・・。それに、妊娠した。母親じゃあるまいし、結婚を止めることはできないでしょう。

でも、結婚してから私も周りも心配で忠告を始めたら、もう2人で別の街に行っちゃった。で、親戚の監視がなくなったら、やりたい放題。 小さい娘と夫置いて、イタリアに3ヶ月、絵の勉強? イギリスで英会話? 遊びに行ったのよ、マリオのお金で男連れて・・・。あの子が勉強なんかする訳ないじゃない。マリオは、「彼女の向上心を伸ばしてあげたい」なんて言ってたけど、絵の勉強ならその辺ですればいいじゃない? イタリア語も出来ないのに、何がミラノよ。 私の息子なんて、会った当初から、あの子はダメだって分かったらしいのよ。

<マリオのいとこの話>

ああ、エリアニねえ。マリオもいいようにたかられたよ。まあ、仕方ないんじゃない? 子供の頃からモテるタイプじゃなかったし、ああいう派手な女にぐいぐい押されて舞い上がったんだと思うよ。初めてだったんじゃないかなあ。

で、子供、結婚。いや、俺なんかがみれば、安っぽい女だなあ、と思うんだけど、「家が貧しいことが恥ずかしい」とか「あなたが頼り」とか、あいつ真に受けて、張り切ったんだよ。まだ卒業したばっかりだったのに、豪華な結婚式挙げて、着飾らせてさ。男の甲斐性試されてると思ったんじゃない。結構、幸せそうだったよ。高い授業料だと思うけど・・・。

結局エリアニの方で、マリオの稼ぎはそれほど多くもないし、周りもうるさいし、若い間にもう少しいい夫捕まえようと決めたんだと思うよ。

<マリオの父の話>
エリアニ? いや、みんな悪く言うけど、私はそれほどひどいとは思っていないよ。「お義父さん、お義父さん」って懐いて、ちょっとした買い物をしてもすごく喜ぶし、可愛いところもあった。親戚の女連中は、嫉妬もあったかもな。エリアニは若くて目立ったからね。とはいえ、マリオのことを本当に愛していたかというと、違ったのかもしれない。マリオには扱いきれなかったんだよ。

<マリオの姉の話>
エリアニは、最低の女よ。弟は犠牲者。私たちもよ。なんで私たちがあんな女の後始末しなきゃいけないの? そりゃ子供に罪はないかもしれないけど、養育費だってかかる。自分はマリオに買わせた最新家電の揃ったアパートで、すっかりいい家の女みたいな顔して、別の男と暮らしてるっていうじゃない。再出発って、勝手なのよ。「本場イタリアでデザインを学んだの」なんてふざけるにもほどがあると思わない? あんな怠け者が「学ぶ」訳ないでしょ。男に取り入ることだけで生きてるんだわ。

まあこんな感じ。ちなみに、エリアニ嬢は特別美人という訳ではありませんが、マリオの彼女として紹介された当時は、若くてむっちりしていて、それを見せつける格好をする(ブラジルではこれ、マイナスではありません)、良く笑う、相手(マリオ&マリオの家族)をやたら褒めるといった具合で、マリオの家族も好印象を持っていたようです。何よりマリオがベタ惚れでした。

しかし、私が東京で生活していた間に、彼女は本性を現した? のか、派手に遊んで、子供を残して、離婚して出て行きました。マリオ君の落ち込みも相当だったらしく、今になっても上記のように、家族(特に女性陣)の非難は激しいものです。

エリアニ嬢にとっては、あるところから取って何が悪い、いい思いもさせてあげただろう、といったところかと思いますが・・・。駐在に来る生真面目で小金持の日本人男性もカモになりやすいと聞きます。この手のお嬢さんに気をつけて下さいね。

(写真/bruno.padilha)※写真はイメージです

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著者紹介

東リカ Rika Higashi フリーライター/ビジネスコーディネーター。2007年よりサンパウロ在住。ブラジル生まれの娘2人&ブラ夫との4人暮らし。広告代理店にてビジネスコーディネーターを務めながら、ファッションショーの取材をはじめ、ファッション・アート・建築・グルメ・観光などブラジルカルチャー情報を日本語で発信中。伊勢丹百貨店「アブラッソス・ド・ブラジル」HPにも寄稿(http://www.miguide.jp/brasil2014/)。ブログ「サンパウロ日誌」http://rhigashi.blogspot.com.br/