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ブラジルRS州、小頭症との関連が疑われる薬剤の使用中止を公表

ジカ熱

ブラジル南部、リオグランジドスウ(RS)州のジョアン・ガバルド・ドシ・ヘイス厚生局長が、2月13日(土)、ブラジル公衆衛生協会が推奨しているという幼虫駆除剤のピリプロキシフェンの使用を中止すると発表したと現地メディア「エポカ」、「ゼロオーラ」などが伝えている。

この薬剤はブラジルでは、デング熱やチクングニア熱、ジカ熱などのウイルスを媒介するネッタイシマカの幼虫の駆除のため、2014年から人間の手で水を掃除できない場所や貯水タンクなどに使用されているという。

リオグランジドスウ州でのピリプロキシフェンの使用は少量で、水が溜まりやすい場所、または、墓地など、溜まり水をなくすことが困難な場所など限られた場所で使われているという。

「疑いがあるということは使用を中止するのに十分な理由になります。厚生省から公式な発表があるまで人間が体の中に取り入れる水に使用することを中止します」(ジョアン・ガバルド・ドシ・ヘイス厚生局長)

同薬剤と小頭症との関連に疑いがあるとしているのは、アルゼンチンの医師や研究者などによって構成される団体PCSTによる研究発表だという。レポートは健康と環境の大学ネットワーク(REDUAS)のサイトに2月9日に掲載されたもの。

同レポートは、化学的な検証を行ったわけではないが、ピリプロキシフェンはジカ熱によって引き起こされる脳の奇形化を促進させる疑いがある述べている。また、ペルナンブッコ州では直接、飲料水にも使われる給水システムにピリプロキシフェンを使い、これが行われたペルナンブッコ州で小頭症が発症していることは偶然ではないとしているという。

加えてコロンビアでは5000人以上がジカ熱に感染しているが小頭症の届け出はないと指摘している。

「エポカ」によると、ブラジル厚生省は世界保健機構(WHO)が推奨する薬剤しか使用しておらず、ピリプロキシフェンの使用は世界保健機構(WHO)も国家衛生監督局(ANVISA)も認可していると述べているという。

さらに厚生省は、小頭症を発症した人の血中にウィルスの存在が認められ、小頭症とジカ熱との関連は確認されているが、同薬剤と小頭症との関連は疫学的になんら実証されたものではいとしているという。また、厚生省は、ピリプロキシフェンを使用していない地域でも小頭症の発症例はあることを指摘しているという。

ピリプロキシフェンの製造者は日本企業の住友化学だという。同社もまた、ピリプロキシフェンは蚊(とくにネッタイシマカ)の幼虫の駆除に使用することに問題がないと世界保健機構(WHO)に認可されていること述べているとのこと。

WHOが2004年、及びアメリカ合衆国環境保護庁(EPA)が2001年に公表している書類によると、ピリプロキシフェンを飲料水に使用しても、突然異変の誘発、遺伝毒性、発がん性、催奇形(薬物の胎児への悪影響)といった危険は一切ないと示されているという。また、製品は毒物学上の厳格な検査を受けており、末梢及び中枢の神経への影響も認められなかったという。

(文/麻生雅人、写真/Fernanda Carvalho/Fotos Públicas)

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