新日鉄住金がミナスジェライス州と交流事業を実施
2017年 12月 2日新日鐵住金はブラジル、ミナスジェライス州のミナスジェライス連邦大学工学部の大学院生を対象とした研修を実施した。
新日鐵住金とミナスジェライス州は、同社の持分法適用会社であるウジミナス社の製鉄所建設を機に60年におよぶ技術・文化交流を行ってきたという。
この研修事業は、ウジミナス社の設立・建設の原則を決めた「日伯合弁製鉄会社設立に関する協定(「堀越・ラナリ協定」)」が1957年6月に締結されてから60周年を迎えたことを契機として、技術・文化交流をより活性化させていく観点を踏まえて行われたという。
ミナスジェライス連邦大学工学部は、ウジミナス社の社員向け大学院教育プログラムを有するなど現地の高度技術教育に貢献してきた。
同社は、ブラジルからの研修生たちが同社の製鉄所・研究所、自動車メーカーの見学および若手技術者や研究者との対話を通じて、日本の最新の工業技術について理解を深めてもらうため、2017年7月2日~11日にも、同大学大学院の金属工学専攻の学生ら6名(教授1名、大学院生5名)を日本に招いて研修を実施した。
研修に参加したミナスジェライス連邦大学工学部の研究者や学生たちは次のように語った。
「長期的視野での投資、環境への配慮や地域社会との共存、資源の最大活用など、未来を見据えた取り組みを学ぶ貴重な機会を得たことに感謝します」(タバレス教授)
「新日鉄住金の製鉄所は予想をはるかに上回る水準にあり、世界的な指標となるにふさわしい工場だ。清潔で整理整頓も行き届き、日本文化の優れた点が活きていた」(大学院生ヴィートルさん)
「人々が皆親切で我が家にいるようだった。治安・交通など 高度な社会インフラとともに印象に残った」(大学院生カミーラさん)
(文/麻生雅人、写真提供/新日鐵住金)