那覇市にディープすぎるブラジル雑貨店、現わる

2013年 08月 7日

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沖縄県那覇市の牧志公設市場雑貨部の裏、市場内で唯一アーケードがない“青空通り”となっている「パラソル通り」にブラジル雑貨専門店「Punga Ponga」がオープンした。

ブラジルでの買い付け商品やオリジナルTシャツから、書籍まで、ブラジルに関係するさまざまなグッズが並ぶ。

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4色のブラジル・カラーがデザインされたグッズなど“わかりやすそうなブラジルグッズ”が店の表には飾ってあるが、よくよく見ると怪しげなグッズがわんさか。

地元の人だけでなく、岐阜や横浜の日系ブラジル人、ブラジル好きの中国や台湾からの旅行者など、遠方からわざわざ訪ねてくる客も少なくないという。

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それもそのはず、店を運営しているのは「Deep Brasil」プロジェクトの主宰者で、在ブラジル暦12年(1990年~2002年)の翁長巳酉氏。打楽器奏者でもある翁長氏は、サンパウロの名門エスコーラ・ヂ・サンバ「Vai Vai(ヴァイ・ヴァイ)」に10年以上在籍していた。

また、ブラジルで発行されている雑誌「Bumba(ブンバ)」などで記者としても活動、ブラジルの伝統芸能の取材・紹介を行っていた。翁長氏は2002年の帰国後も定期的にブラジルに通い、伝統芸能のフィールドワークをライフワークとしている。

調査結果はDVD「Deep Brasil」シリーズなどで発表しているほか、ブラジル人アーティストの招聘コーディネートなども手掛ける。アリオン音楽財団が主催する世界の芸能を紹介する「東京の夏」では、原始宗教カンドンブレーの祭事や、先住民族の舞踏の企画・コーディネートも手掛けた。

2009年に出身地である沖縄県那覇市に帰郷して「沖縄サンバBBB」を結成。近年は台湾のサンバ・チームとの交流を深めている。また、店では、沖縄に観光に来るブラジル人などに市場情報をポルトガル語での案内も行っている。

翁長氏によると、「Punga Ponga」のコンセプトは「ブラジルにハマってしまった人のためのブラジル印の雑貨が欲しい人の店」。

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ワールドカップ応援用のオリジナルTシャツには、「O Samba da Minha Terra = サンバは私の故郷 / Quem quiser pode chegar = 誰が来てもいいよ〜」という独自のメッセージが記されているが、FIFAの文字はどこなもない。翁長氏のフィロソフィーがにじみ出る。

オリジナルTシャツは限定枚数で次々と企画販売していく予定だという。現在、「リオ、サンパウロの全てのエスコーラ・ヂ・サンバ名入りTシャツ」と、ブラジルの社会の公正さを求めるデモのスローガンとなった「O Gigante Acordou!! Tシャツ」などを企画しているという。

また「Punga Ponga」は、雑貨店という枠にとどまらず、店の前でペケーノブラフェス開催するなどブラジルがらみのイベントを仕掛けていく。

2013年4月には、市場の中で、大学生達と移民写真展&音楽祭り開催した。
http://sambabbb.ti-da.net/e4598917.html

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沖縄県那覇市牧志3-3-4
牧志公設市場雑貨部内

月曜日定休日、第二、第四日曜日定休。
10:00ぐらいオープン。19:00ぐらいまで。
たまにツアーで休んでいますので
事前にメールした方が安全です。
uhai_mido2☆t.vodafone.ne.jp オナガ
(☆を@に変えて送信)

「パラソル通り」の大体の地図
http://naha.keizai.biz/mapnews/1121/

翁長巳酉オフィシャルHP
http://www.deepbrabra.biz/

沖縄サンバBB
http://sambabbb.ti-da.net/

(写真提供/「Punga Ponga」、文/麻生雅人)