ブラジル・セレソン、2013年最後の試合で代表メンバー候補が活躍

2013年 11月 20日

ロビーニョ対チリ

今年最後となる試合を行ったセレソンは、2014年W杯へ向けてメンバーを固めつつあるようだ。

試合は11月19日、カナダのトロントで行われた。相手はW杯出場が決まっているチリ代表。セレソンは4-3-3のフォーメーションで挑んだ。

前半14分、チリ守備のミスでボールを奪ったMFオスカールが完璧なパスを出し、それを受けたFWフッキが左足でゴールに叩き込む。ロシアのゼニトでプレイするFWフッキはスコラーリ監督のお気に入り。フィジカルが強く、特に左足から放たれるシュートが強烈。ブラジル代表メンバーとして確定は間違いないと思われる。

後半5分、スタメンのFWジョー選手に代わって、ベテランのロビーニョを投入。このポジションにスコラーリ監督がフルミネンセのFWフレッジを好んで招集し続けてきたが、怪我のために他の選択肢も視野に入れている。

後半26分にチリがFWヴァルガスのゴールで同点に追いついた。

後半33分、途中出場のFWロビーニョがSBマイコンのワンタッチクロスをヘッドで決め、スコアを2-1とする。

アシストしたSBマイコンは2010年W杯メンバー。現在はローマでプレイし、MFラミレスと同様、スコラーリ監督に再び招集された。SBダニエル・アウベスとのポジション争いが見ものだ。

試合はそのまま終了し、ブラジル・セレソンは2-1でチリに勝利。次回は2014年3月の南アフリカ戦となる。

(文/Masao Asano、写真/Getty Images)
写真は11月19日の対チリ親善試合で、カルロス・カロマと競り合うロビーニョ