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クリチバで起きた、クリスマスの奇跡

フェリスナタウ

毎年クリスマスシーズンになると、世界各地で起きるクリスマスならではの感動的なエピソードが駆け巡りますよね。ここでは「G1」(電子版)が12月24日に報じた、今年のクリスマスに本当に起こったブラジルでの出来事を紹介したいと思います。

舞台はクリチバで、ゴミ回収業で生計を立てる一家。そこに住む13歳の少年ヴィトール・エマヌエル君は、サンタクロースに手紙を書きました。

「サンタクロースさんへ。僕は新しい洋服と靴が欲しいです。僕のママは買うことができないから。僕には4人の兄弟と5歳の甥っ子がいます。1つでいいから“セスタ・ヂ・ナタウ”(パネトーニやシャンパンなどクリスマスの食べ物や飲み物が入ったバスケット) をもらうことがママの夢です」手紙はそんな文章から始まっています。

ブラジルでは毎年この時期になると、子供たちはサンタクロースへの手紙を書いてポストに投函する習慣があります。郵便局に来た人々は、そこから手紙を選びプレゼントを買って、郵便局員はサンタクロースの代わりとなって子供たちにプレゼントを届けます。この慈善キャンペーンは20年ものあいだ続いています。

しかしこの少年はポストには投函することなく、幾重にも折りたたんで外に飛ばしたそうです。

奇跡が起きることを信じて。

風に乗って運ばれた手紙を道で見つけたのは、同じ町で働くホベルト・サンバッチ・フィーリョさん。手紙の内容に感動したホベルトさんは、友人や親戚を集め、この少年の家族のためにサプライズを決行することにしました。

「お母さんのために夕食をプレゼントしたいという少年のシンプルな願いに、共感したんだ」とホベルトさん。

こうしてクリスマス・イヴの夜、一家のもとにトラック一杯のプレゼントや夕食が届けられました。ヴィトール君のお母さんは、今まで経験したことのないたくさんのプレゼントに驚き感動し、サンタクロースに希望を失わなかった息子にも感謝しました。

また、贈り物をした側のホベルトさんも、「この出来事でまわりの人との絆が強くなったし、僕も貴重なクリスマスプレゼントをもらったよ」と喜びのコメントをしています。

カトリックの多いブラジルでは、毎年クリスマスの時期には、貧困層や困っている人たちへ手を差し伸べて少しでも喜びを与えたいという気持ちが人々に沸いてくるそうです。貧富の差がある国ならではの感覚なのかも知れませんが、日本と比べて、人々の中に慈悲の気持ちがとても自然に根付いていることは、ブラジル人の同僚や友人たちと話していても感じられます。

(文/柳田あや、写真/Thomás)

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