2014年 01月 7日 17:02
経済調査研究財団(FIPE)が、大手不動産広告サイト「Zap」の掲載データを分析して発表しているブラジル都市部の住居用不動産に関する統計Fipezapが示す、2013年のブラジル各都市の住居用不動産のインフレ率について、1月6日(月)付け「ヴェージャ」(電子版)が各種データを発表している。
Fipezapによると、2013年の住居用不動産価格は、平均すると12.7%の値上がりだったとのこと。2012年の13.7%に比べると値上げ率は少し下がっているように見える。ただし、2013年は16都市を調査しているが、2012年の調査は7都市で行われたものなので、単純に比較はできないという。
同メディアは、それでも、ブラジル中央銀行が発表した2013年のブラジルのインフレ率は5.7%だったので、インフレ状況であることはいえるとしている。
2013年の住居用不動産価格の値上げ率を都市別にみると、インフレが最も小さかったのはブラジリアで、年間で平均4.2%。サンパウロ州サン・ベルナンド・カンポは9.5%、クリチバは最も高く、37.3%だったという。
不動産マーケットが最も大きいサンパウロでは、13.9%。2012年は15.8%だったので、値上げ率は下がっている。リオは、15.2%。2012年は15%なので、こちらは若干の上昇。ベロオリゾンチは9.7%。サルバドールが10.7%、フォルタレーザが14.1%、ヘシーフィ(レシフェ)が13.4%だったとのこと。
(写真・文/麻生雅人)
写真は2013年、ベロオリゾンチ市ノヴァ・スイッサ地区に建築中のマンション
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