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2013年12月から続々と起きているホレジーニョ

ショッピングJKイグアテミ

ホレジーニョ(ロレジーニョ)を取り巻く状況が大きくなるにつれ、ブラジルでは、昨年末から興っているホレジーニョのムーヴメントを、改めておさらいする記事が目立ってきた。1月14日(火)付け「G1」(電子版)でもホレジーニョの歴史を振り返った。

ショッピングセンターでホレジーニョを行うムーヴメントは、2013年12月6日(金)にサンパウロ市議会で路上バイリファンク禁止令が承認されたことへの抗議運動として引き起こしていると考えられている。この時点では、まだサンパウロ市長のフェルナンド・アダッヂに承認されていないが、抗議はすでに動き出した。

フェイスブックを通じて、若者たちがショッピングセンターに集うホレジーニョが最初に問題となったのは、昨年末、2013年12月7日(土)に、市の西部にあるショッピング・メトロ・イタケラで開催された集会だった。6000人が集まる騒ぎとなり、略奪を恐れた一部の店はシャッターを下ろし、ショッピングセンター自体も通常よりも早い時間に閉館したという。

8日(日)付け「バンヂ」(電子版)は、その後、いくつかの店と、ショッピングセンターと地下鉄駅をつなぐ道を利用する人たちが携帯電話などの盗難にあったと報じられ他が、実際には被害届は1件も出ていないという。

しかしこの日以来、サンパウロのショッピングセンターは、自分の施設でホレジーニョが行われるのではないかと恐れながらインターネットを確認するようになったという。

12月14日(土)には再びショッピング・メトロ・イタケラでホレジーニョが行われた。

同日にはショッピング・インテルナシオナウ・グアルーリョスでもホレジーニョが行われた。17日(金)付け「G1」によると、店舗からの通報で駆け付けた軍警察が23名を逮捕したという。彼らは盗みを働いた疑いで逮捕されたという。逮捕された若者の中には、このSNSでホレジーニョを呼びかけた主催者もいたが、釈放後、主催者はネットで「ただ集まって騒ぎたかっただけだ」とコメントしたという。

軍警察によると、ある店では盗みに会い、盗難にあった人もいたという。しかし、その後、盗難の報告はなかったと伝えられている。

12月21日(土)には市の南部にあるショッピング・カンポ・リンポでホレジーニョが行われるという呼びかけがあったため、警察の作戦部隊8名が催涙ガスやゴム弾を装備してショッピングセンターや近隣路上、駐車場に待機して、若者たちのグループを施設から出して騒ぎを起こさせなかったという。フェイスブック上でも警察がくることも記されていたという。

12月22日(日)にも市の南部にあるショッピング・インテルラゴスでホレジーニョが行われた。クリスマスに向けてのかき入れ時のショッピングセンターにとって脅威となった。同日付け「フォーリャ」によると、ショップはすぐにシャッターをしめて、早々に軍警察が到着して沈静を図ったという。

集会はSNSで予告されていたため警察も待機していたという。ホレジーニョの主催者も窃盗などの犯罪なしで楽しむことをうたっており、最終的にショッピングセンターからも盗難の報告はなかったという。

12月27日(金)、サンパウロ・ショップ店長協会は軍警察を招いてホレジーニョ今後の対応を協議したことを「フォーリャ」(電子版)が報じた。協議では、私服警官の配備が話し合われたという。

ナビウ・サイオウン同協会会長によると、22日(日)にショッピング・インテルラゴスで行われたホレジーニョでは7~8%の売り上げ減となったという。

サンパウロ・ショップ店長協会のルイス・アウグスト・イウデフォンソ代表は「暴動はあってはならないこと。(2013年12月の)ショッピング・メトロ・イタケラの場合は突然の出来事に施設が対応できなかった。インターネットを使った事例なので今後、拡大する恐れがあります」と、現在のホレジーニョの拡散をすでに予測していた。

12月14日付「テーハ」(電子版)によると、ジョゼ・カルロス・フレイタス検事は「若者たちは一度に集合するのではなくバラバラと集まってきます。しかし、いかにもバイリファンキの集まりに来る若者のように見えても、頭ごなしに何か悪いことをすると思うのもよくない。差別は許されません。客の安全を第一に考えると、頑丈な鉄製の扉を取り付ける必要もあるかもしれません」と語った。

また、問題はショッピングセンターだけでなくサンパウロの路上で行われるバイリ・ファンキの中にもあるとジョゼ検事は言う。

そして年が明けて、2014年1月11日(土)には高級ショッピングセンター、ジョタ・カー・イグアテミは、同店でホレジーニョ(この時のSNS上での名称は「ホレザウン・ショッピン」)が行われるというSNS上の告知を受けて、裁判所の許可を得て出入り口に張り紙を出した上に、入店時に身分証の提示を求めるなど警備を厳重化したことを1月12日付け「フォーリャ」(電子版)などが伝えている。

ショッピングセンター、ジョタ・カー・イグアテミは、同施設内における(予告されている)「ホレザウン・ショッピン」行動の禁止して、違反者は1日1万ヘアイス(レアル)、約44万5000円の罰金が科せられます、という内容だった。※為替は1ヘアウ=44.487584円で換算。この張り紙は後々、物議を醸すことになる。

また同日(1月11日)、ショッピング・イタケラでホレジーニョが行われると予告されていた。こちらは施設前で騒動となり、軍警察が催涙ガスとゴム弾を使用、2名が逮捕されたと「TVグローボ」、「フォーリャ」(電子版)などが報じた。

サンパウロ州治安局によると、数百名もの若者がものを壊したり、盗みを働いたりしたという。同局によると、この騒動の中で電化製品やゲームを販売する店の扉が破壊され、数名が木の棒を手にしていたという。その内、木の棒を持っていた15歳と19歳の2人の若者が逮捕されたが、ものを盗んだ証拠は何も出てこなかった。

また、もう1人は盗んだ携帯電話を持っていたと見なされ逮捕された。この少年は、ショッピングセンターの外で11人の少年が2人の兄弟を暴行して、携帯電話、スニーカー、帽子などを奪った事件の1人と見なされており、少年鑑別所に入れられると目されている。

しかし、「フォーリャ」はレストラン従業員が負傷した模様だが、各店舗は騒動があった1時間ほど店のシャッターを下ろし、ショッピングセンターの広報によると、盗難や破損はなかったという。

ホレジーニョの多くは、ショッピングセンターの駐車場で即席のバイリ・ファンキが行われることが多いという。

社会学者のジョアン・クレメンチ・ネト氏は「若者たちは、自分たちのマニフェストを、多くの人に見られる場でアピールしているのだろう。あらゆるものが並んでいるショッピングセンターで、ここにある商品と同じ様に自分たちのことも受け入れてほしいと訴えているのでは」と語ったという。

(文/麻生雅人、写真/gabi.idealli)
写真はショッピング・ジョタ・カー・イグアテミ

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