ピラテスのインストラクターが語る、綺麗なお尻の作り方

2014年 02月 1日

グラシアーニ

夏。カーニバルの季節がやってくる。お尻が目立つ季節。男性にとってはひとつの情熱であり、女性にとっては悩みの種…そんな書き出しの記事が、夏の始まりの昨年12月に「ガゼッタ」紙に掲載されていた。

ブラジルでは男女問わず、夏が来た時ビーチで自慢できる体型を目指して日夜奮闘している人が少なくないようだが、中でも女性にとって見栄えを良くしたいポイントはお尻だったりするようだ。記事の趣旨は、ジムで何時間もかけてトレーニングしなくても、かっこいいお尻は作れる、という話題。

簡単な方法として挙げているのが、階段の上り下りと、なるべくスケートで移動するようにする、など。ヴィトーリア市(エスピリットサント州)のスポーツジム「アゼン・アカデミア」でピラテスを教えるインストラクター、ジゼーリ・マシャードさんによると、「いいスタイルのお尻を作る上で一番大切なのは、常にアクティヴに動いていること」だという。歩道を歩くときも、意識して歩くだけでも違いがあるという。「アクティヴに動きながらスピードもあっぷさせること。それによってカロリーを消費させて、なによりもセルライトをなくすことです」

ジゼーリさん曰く、中でも、階段の上り下りは、お尻だけでなく太もも、足全体の筋肉を使う運動になるという。カーニバルでは地元サンバ団体の打楽器隊の女王を務めるダンサーであり、秘書でもあるポリアナ・バチスタさん(26)は、階段の上り下りを実践している一人。スタイルだけでなく立ち振る舞いが美しく、街を歩くだけで多くの男性が振り返るという。

「長い階段があるフォンチ・グランヂに引っ越して毎日、階段の上り下りをするようになってから、明らかにお尻に効果が表われました。さらに効果を上げるため、つま先で階段を上っています。ジムへは行こうと思ったけど長続きしませんでした。階段が私のジムです」(ポリアナ)

どんな体の動きをしてもお尻にいい影響があります。しかし、あなたがグラシアーニ・バルボーザを目指すのなら、やはりジムで本格的な訓練をすることをお勧めします。

以下、ジゼーリさんが勧める、お尻の形づくりにいいスポーツとのこと。

ピラテス:腿やお尻の筋肉に力をつけることを助ける。
バレエ:爪先立ちになったり、いつもお尻が締まった感じでいることがヒップアップに効果がある。
クライミング(ボルタリング):全身運動になりお尻にも効果がある。
スロープや階段:坂を走ってのぼるのも効果がある。
ダンス:フレーヴォのような民俗芸能からズンバまで、ダンスを扱うスポーツジムは増加中。臀部にはよく効きます。
スポーツ:バレエ、バスケット、ハンドボールなどがお尻にいい特性を持つ。またサーフィンやスタンドアップ・パドル・サーフィンもお尻や足の筋肉を強くする。
ローラースケート:人蹴りで足、お腹、お尻に力が入るため、下半身の引き締めに効果。

(文/麻生雅人、写真/LatinContent/Getty Images)
カルナヴァウ(カーニバル)では常に話題になるグラシアーニ・バルボーザ。写真は2010年、Vila Isabel ヴィラ・イザベウの行進に参加したとき