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サンパウロ美術館(MASP)が資金難で運営危機!

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MASP(マスピ)の愛称で知られるサンパウロ美術館(MASP)が資金難に陥っているという。4月11日(土)付け「グローボ」(電子版)が伝えている。

ラテンアメリカ最大の美術館として知られるサンパウロ美術館の正式名称は、O Museu de Arte de São Paulo Assis Chateaubriand(オ・ムゼウ・ヂ・アルチ・ヂ・サンパウロ・アシス・シャトブリアン)。設立されたのは1947年。

創設者のひとりアシス・シャトブリアンはブラジルのメディア王としても知られるジャーナリスト、実業家で、1950年にTVトゥピを設立したことでも知られている。創設に携わったもう一人の人物Pietro Maria Bardi ピエトロ・マリア・バルヂもジャーナリスト。

歴史あるMASPだが、経営難は深刻で、既に給料の遅配が生じているほか、MASPで企画展示のコーディネートをしているキュレイターのJosé Teixeira Coelho Netto ジョゼー・テイシェイラ・コエーリョ・ネトへの賃金も滞っているという。同美術館は監督の交代なども、経営と財務に関して新しい経営モデルを模索しているという。

状況を改善させるためには民間のパートナーとの経営協力が模索されており、現在、イタウ銀行との交渉が勧められているという。

再建計画の統括には、Fundação Bienal de São Paulo サンパウロ・ビエナウ財団の経営再建で腕を振るったというコンサルタントのエイトール・マルチンスの名前も上がっている。

「美術館の再建には大いに興味があります。現時点ではこれ以上話せません」(エイトール・マルチンス)

また、負債に加えて、5つの契約条項に定められたとおりに支払いが行われていないことから、文化相により債務不履行者として設定されているという。ただし大臣は、係争中の案件を抱えていことで、新規契約を滞らせることはないとしている。MASPは、この係争は数週間内に解決すると語っているという。

「MASPは、持続可能な運営モデルの必要性を認識しています。外部との対話をより広げてガバナンスを見直し、コンサルタントや再建監督を増やす予定です」と同館代表は広報を通じて語り、これまで具体的な対策が講じられてこなかったことを認めた。

美術館は債務があることを認識しているが、数字は現在まだ分析中のため、公表は避けた。また、連邦政府も州政府もこの件には直接関与せず、公的資金の投入は考えられていないという。サンパウロ市のMASPの維持に対する年間の拠出額は、市の文化局によると2013年は150万ヘアイス(レアル)約6870万円だったという。

しかしテイシェイラ・コエーリョは「このお金があっても電気代すら払えません」といい、新しい管理モデルでは連邦や州の協力も期待されているという。

「国の後援なくして美術館の存続は困難でしょう。芸術や文化が国にとってどれだけ大切なものか議論が必要です」とキュレイターは語った。

※為替は1ヘアウ(レアル)=45.823184円で換算

(文/麻生雅人、写真/leonelponce)
パウリスタ大通りにあるサンパウロ美術館(MASP マスピ)。Avenida Paulista, 1578 – São Paulo – SP

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