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サンパウロ州でバス34台が放火で被害は約4億円。麻薬取引をめぐる殺人事件と関連か

サンパウロ州オザスコで4月22日 (火) 朝、この地域の主要路線バス会社であるUrubupungá ウルブプンガが所有する34台ものバスが、敷地内の駐車場で燃やされる事件が起きた。

これにより、約2万人の市民の足に影響が出て、バス会社は約1,000万ヘアイス (約4億円)の損害をこうむった。 市警察によると、同日午後に容疑者の1人、Edilson Almeida Silva エヂウソン・アウメイダ・シウヴァ (19)を、現場から1kmほどの彼の自宅で逮捕したという。現地メディア(「UOL」、「エポカ」4月22日付、電子版)が報じた。

容疑者の双子の兄弟であるEdenilson エデニウソンが、バス火災の前日の21日夕方、Parque Oeste パルキ・オエスチ周辺で24発もの銃弾を浴びて殺害されており、アストラモデルの黒い車から降りてきた2人の男が目撃されているという。

警察署長であるPaulo Tucciパウロ・トゥッチさんによると、死んだ少年は麻薬取引のために警察に逮捕されたことがあり、バス火災とこの殺人事件のあいだに、何らかの関係があるとみて調査中だという。

(文/柳田あや)

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