リオデジャネイロ教員ストのデモでバットマン負傷

2014年 06月 1日

デモのバットマン

5月12日(月)から行われている教師のストライキの一貫でデモが行われているリオデジャネイロで、28日(水)に混乱が起きて4人の怪我人と一人の逮捕者が出た。現地メディア(「G1」、同日づけ)が伝えている。

怪我を負った4人の中にはリオの抗議デモの名物にもなっているバットマンことエロン・モライス・メロさんもいた。

バットマンをはじめ4人の怪我は軽く、ソウザ・アギアール病院で手当てを受けた後間もなくして病院を出たという。

最初のもみ合いは13時ごろ市役所前で起きた。20分近くプレジデンチ・ヴァルガス大通りがデモでふさがれていたため、道を解放するため暴動鎮圧大隊は催涙弾などを使用。抗議運動参加者たちは、警察のやりかたが乱暴すぎるとして反発したという。

15時50分ごろにはサントクリストにあるリオ州教育局の前でもみ合いがあった。リオ州教職員組合(SEPE)のコーディネイター、マルタ・モライスさんによると、1人の教師ルアーナさんが乱暴を働いたとしてサンクリストーヴァンの17分署に連行された。しかし組合はルアーナさんは乱暴は働いていないという。教師は文民警察で取り調べを受け、裁判が行われるという。

そして、教師たちが市役所の門に張り紙を貼ろうとした際に、また軍警察ともみ合いとなった。警察は混乱を避けて鎮圧するためとうがらしスプレーを使用した。17時ごろには抗議デモは終了した。市の教育局はリオ州教職員組合と話し合いを持ち、要求を検討するという。

(文/麻生雅人、写真/Vladimir Platonow/Agência Brasil)
負傷したバットマンことエロン・モライス・メロさん