ブラジル人サポーターに初の死亡者。対チリ戦観戦中の心臓発作で
2014年 07月 2日ブラジル現地時間の6月28日(土)、ベロオリゾンチのミネイラォン・スタジアムで行われたブラジル対チリ決勝トーナメント。
延長戦まで同点のままPK戦にもつれこみ、なんとかブラジルが勝利を決めたという、日本人が見ても最後までひやひやする試合だった。ブラジル人にとっては、もっと大変だったことだろう。
そんなチリとの試合中に、ブラジル人男性 (68) が心臓発作を起こして死亡したと現地メディア(「グローボエスポルチ」6月30日づけ)が伝えた。
ブラジル厚生省によると、男性はスタジアムで倒れたのち、運ばれたLife Center病院で死亡が確認された。彼は、高血圧や糖尿病の病歴があったという。
スタジアム内に設置された診療所では、この日だけで約60人の患者を受け付け、そのうち8人が医師の治療を受けたという。
また、ベロオリゾンチ西部に設置されたFIFAファンフェスト会場内では、28人の患者を受け付け、3人が病院に運ばれたとのこと。厚生省によると、試合と何らかの因果関係が認められ救急搬送されたのは、全部で7件だったという。
今回のワールドカップの観戦にまつわる死亡事件や事故は、ブラジル国外でも起きている。
コロンビアの首都ボゴタでは、決勝トーナメント1回戦のウルグアイ戦勝利を祝って何者かが発砲し、被弾した女性 (25) が死亡するという事件が起きている。
ワールドカップには出場していない中国でも、連日徹夜続きでテレビ観戦していた男性 (39) が、脳出血で死亡したと報じられている。
(文/柳田あや、 写真/Marcello Casal Jr/Agência Brasil)
6月28日、ブラジル対チリ戦が行われたベロオリゾンチ市ミネイラォン