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W杯観戦で入国後、370人以上のガーナ人が亡命を申請。
1000人以上が未だ帰国せず

ガーナ人 サポーター

先月(6月)末からリオ・グランデ・ド・スル州カシアス・ド・スル市に大量のガーナ人が流入し、同市の連邦警察で亡命を申請している問題で、同市に入ったガーナ人は370人を超えた。

亡命申請件数があまりに多いために、今月(7月)半ばから1日の受付数が20件に限定されている。

ガーナ人らはワールドカップの試合観戦を目的に観光ビザで入国し、同国代表が試合を行った都市を回った後、仕事を求めて南部に移ってきたとみられている。

外務省によれば、試合観戦のためにブラジルに来たガーナ人2529人のうち、半数近くの1132人が帰国せずに残っているという。

亡命申請をすると、申請者は仮の登録書を受け取り、就労などの権利が与えられる。しかしあくまで一時的なもので、国家難民審議会(Conare)が亡命の承認可否を決めるまでの期間限定だ。17日までに亡命申請したガーナ人は約180人に上っている。

ガーナ人らが同市で亡命申請しているのは、仕事ができる見込みがあること、亡命申請の登録が取りやすいこと、カトリック教会関連のCAMと呼ばれる外国人移住者受け入れ施設があることなどが理由とみられている。同市にはこれまでもサンタカタリーナ、サンパウロ、ミナス・ジェライス州などから外国人移民が流れてきており、書類を受け取った後はその多くが他の場所へ移っていく。

このガーナ人らを生産ラインなどで働き手として期待する声が地元企業からは出ているが、人材業者などによれば既に市場には外国人労働者がたくさんおり、言葉の壁があるガーナ人の雇用は容易ではないという。

言葉ができないとなると、職種は限られてくる。例えばガーナで大学を卒業していても、同じく大学を出ているブラジル人との競争では勝てない。

同市はここ数年で3千人のハイチ人、セネガル人移民を受け入れ、それ自体は良い結果を生んでいると評価されている。例えば、若者のレクリエーション施設では10人前後のハイチ人が働いており、施設のメンテナンスや庭の整備などの管理業務に携わっている。

企業主が外国人を雇用したがる理由は、人員が集まらない職種での働き手として期待していることに加え、彼らの勤務態度の良さにあるという。セネガル人を雇用する企業の人事担当者は、「外国人は責任を持って仕事をしてくれる。遅れないし、病欠を使わない。規則も守る。ブラジル人を雇っても、2日や3日で辞めていかれることがある」と話す。

しかし同じ業種や職種に既に外国人が集中していることから、ガーナ人がそこに参入することは困難との見方もある。

ガーナ人の大量流入を危機的状況とみた労働雇用省や法務省、社会開発・飢饉対策省の代表者は21日午後、州、市の代表者と会合を開き、対策について話し合い、亡命承認手続きを早めると約束したという(18日付G1サイトより)。

(記事提供/ニッケイ新聞、写真/José Cruz/Agência Brasil)
写真は6月26日、マネー・ガヒンシャ・スタジアム。ガーナ対ポルトガル戦で母国の応援に駆けつけたガーナのサポーター

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