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ブラジルのウミガメ保護プロジェクト35周年。成果は1000倍に

ウミガメ赤ちゃん保護

ウミガメの赤ちゃんを生みに返すブラジルの団体「プロジェト・タマール」が、今年で活動35周年を迎える。現地メディア(「エスタダォン」8月30日づけ)が伝えた。

2014年は200万引きの赤ちゃんを生みに返したが、計画がスタートした1981年には2000匹だったことから、1000倍も増えているという。

「私たちも、これほど赤ちゃんが増えると思っていませんでした」とプロジェト・タマールのコーディネーターも語る。

同団体の創設者で海洋学者のギ・マルコヴァウヂ氏は「1981年に返した一番最初のウミガメの赤ちゃんがここに戻り、赤ちゃんを産んでいます。私はもうおじいさんということですね(笑)」と微笑んだ。

ギ・マルコヴァウヂ氏は環境保全に関するさまざまな活動を行っているが、ウミガメの赤ちゃんの保護プロジェクトが最も成功した案件だという。

ウミガメを保護するアイディアは、もともとは生物学を勉強している学生たちから出た案だった。リオグランヂドノルチ州のアトウ・ダス・ホッカスで漁師たちがウミガメを殺してしまい、このままでは絶滅してしまうと心配した学生たちの行動が発端だったという。

「リオグランヂドスウ州で海洋博物館を作っていたとき、1977年1月リオグランヂドノルチ州のアトウ・ダス・ホッカスで、博物館のために貝殻を拾って集めていました。ところが夜明けにひとりの生徒モニカ・ブリッキ・ペリスが大声を上げて助けを求め走ってきました」(ギ・マルコヴァウヂ氏)

地元の漁師たちが産卵中のウミガメ11匹を捕え、うち3匹を殺してしまっていた。8匹は彼らによって助けられ、現場写真を政府に送り報告した。

「それまでブラジルの海岸でウミガメが産卵していたことは知られていませんでした。これを研究するため、当時ブラジルで唯一、開発と環境保全をテーマに活動していた森林開発ブラジル研究所(IBDF)に写真を送りました」(ギ・マルコヴァウヂ氏)

政府は訴えを受理、海の生物をどう保護するかという研究が始まった。

「当時のブラジルは陸地の生き物には関心がありましたが、まだ海洋生物の保護という観点はありませんでした。しかし、当時くじらの保護など、世界では海洋生物保護の理念が広まっていたのです」(ギ・マルコヴァウヂ氏)

IBDFと民間団体が共同で提言、1979年6月5日の世界環境デーに、アトウ・ダス・ホッカス」の生態系保全計画がスタートした。ウミガメの保護に予算がつき、6月5日は“タマールの日”とされることになったという。

ウミガメ赤ちゃん保護

(文/麻生雅人、写真/Projeto Tamar/ABr)

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