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リオデジャネイロ発。クチア(アグーチ)がチジュッカの森にお引っ越し

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リオデジャネイロ市のセントロ(旧市街区)にあるサンタナ広場にいた野生のクチア(日本ではアグーチの名でも知られる)を、市の北部にある、”チジュッカの森”の名で親しまれているチジュッカ国立公園に引っ越しさせるプロジェクトがはじまってから5年が経った。

同プロジェクトは、この生息地でクチアたちが第三世代に入ったことを祝った。

公園の管理者で生物学者でもあるエルネスト・ヴィヴェイロス・ヂ・カストロ氏は、クチアたちはサンタナ広場で捕獲された後、健康であるかどうか検査され、順応期間を置いてからチジュッカ国立公園に放されていると説明した。

「彼らは順応期間中は公園内のフェンスに囲まれた中にいて、水や食べ物を受け取ります。慣れてくればフェンスはオープンにしますが、完全に適応するまでは栄養補助食品を与えます」(エルネスト氏)

エルネスト氏は、クチアたちを自然の中に引っ越しさせて、森の自然の循環の中に戻すことが重要だと述べた。

「クイアは自然の中で、種をまき散らすという役割を果たします。彼らは後で食べようと思って(種や木の実を)いったん土に埋めて隠しますが、堀り忘れられ残った種がこのエリアで芽吹くことになります」(エルネスト氏)

2009年に約20匹のクチアがチジュッカの森に移され、今日では約40匹になっている。

「クチアの数は増えています。実際、私たちはここで増殖に成功しました」(エルネスト氏)

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また同氏は、さらに多くの動物を移住させて居住エリアを拡大させるアイディアがあることを付け加えた。

森に放たれたクチアのうち何匹かには無線が装備された首輪がつけられている。また、クチアたちはカメラで観察もされている。

エルネスト氏は、長期的なスパンでクチアたちの繁殖を実現させることが目的で、最適数はまだ研究段階だという。クチアは小型のげっ歯類で、寿命は平均5年といわれている。

リオデジャネイロ連邦農牧大学(UFRRJ)のプロジェクト責任者で生物学者、森林研究所の環境科学部のアレシャンドラ・ピリス氏は、リオデジャネイロの野生動物の再導入計画イニシチアヴは継続されるべきだとしている。

2015年からは、チジュッカ国立公園でのブジオス(猿の一種)の再定着が次のステップとなる。その後、リオデジャネイロ州全域、特にリオの山岳地帯にあるオルガン山地国立公園へのバクの再導入も計画されているという。

アレシャンドラ氏はシコ・メンデス生物多様性保護院とリオデジャネイロ霊長類センター(CPRJ)の認可を受けて特別な繁殖地に移されるだろうという。

「当面のテーマとなるのは遺伝の問題です。同じ種による再導入保護でなければなりません」(アレシャンドラ氏)

一般に、密猟者から押収された動物たちは区分けされセンターの中で保護されている。アレシャンドラ氏はこの新たな局面でパートナーが増えることを信じている。そのひとつはリオ州北部連邦大学(UENF)だ。

チジュッカ国立公園でのクチア移住繁殖プロジェクトは、リオデジャネイロ連邦大学(UFRJ)、リオデジャネイロ連邦農牧大学(UFRRJ)、公園庭園財団、リオ動物園財団、オズヴァウド・クルス財団(FIOCRUZ)の支援を受けている。

(記事提供/Agência Brasil、訳文/麻生雅人、写真/Tomaz Silva/Agência Brasil)

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