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長崎市の路面電車、ブラジルへ。姉妹都市のサントス市に寄贈

長崎路面電車、ブラジルへ

長崎市が2012年のブラジル長崎県人会創立50周年を記念し、姉妹提携市であるサントス市へ路面電車と民俗芸能「龍踊り(じゃおどり)」の龍体を寄贈した。

2014年10月11日に同市の長崎電気軌道浦上車庫で贈呈式が行なわれ、当地からは同県人会の栗崎邦彦会長、サントス市の中井貞夫議会議長、ルイス・ギマランイス観光局長らが出席。現在は当地での活用に向け、受け入れ態勢を整えている。

2年前の長崎県人会創立50周年記念式典のため来伯した田上富久・長崎市長が式典の場で龍踊りを寄贈することを表明。当時県人会長だった川添博さんは、「以前からお願いをしていたが、まさか式典のあいさつで了承の返事を得るとは」と急な快諾に驚き、「日系社会を直に見て、長崎の文化を発信することに意義があるのだと感じたのでは」と感謝を示す。

また同市長はその滞伯中に、サントスFCジュニアユースと、長崎市の中学生選抜チームが記念試合を行なうにあたり、サントス市にも訪れた。 

両市は72年から姉妹提携を結んでおり、貿易港や観光都市という点以外にも、市内を路面電車が走るという共通点があることから、今回の寄贈につながった。

贈呈式に出席した栗崎会長は帰国後、「田上市長はブラジルとの交流に高い理解を示してくれた。長崎・サントス両市は市役所間で研修交流も行なっており、友好親睦化への思いが強い」と感銘を受けた様子。龍踊りの龍体も同時に受け取り、「有効活用しないといけない。文化発信ができるような体制を作らなければ」と気を引き締めている。

車内に龍体を収めて運ぶことになっており、運送費はサントス市が負担する。

現在は海上輸送に向け調整中で、離日の見通しはたっていない。現在は龍踊りの受け入れ準備として、一年前から『龍踊り委員会』を立ち上げている。

委員長を務める川添さんは、「見よう見まねでできるものではない。長崎市からも『神聖なものなので、伝統を壊さずに継承してほしい』とも言われ、ふんどしを締めなおす思い」と熱を込め、「青年を取り込むなど県人会活動の柱としたい」と意気込んでいる。

贈呈式翌日には、長崎女子高校龍踊部の活動を見学し、映像を納めたDVDも受け取った。現在は練習用に10メートルの手製品を作成中で、今月中の完成を目指す。

「まずは仮の龍体で練習を重ねたい。龍踊りは体力も必要なので若者も集めなければ」と話し、技術伝達に向け奔走する。早ければ開催50回の節目を迎えるコロニア芸能祭(6月)や、県連日本祭り(7月)で披露したい考えだ。

(写真・記事提供/ニッケイ新聞)
長崎市で行なわれた贈呈式

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