2015年 01月 18日 22:38
1月16日(金)、サンパウロ市の公共運賃値上げ反対を訴える抗議デモが行われ、抗議集団は夜20時15分ごろ、市の旧市街区(セントロ)お茶の水橋にあるサンパウロ市役所前にたどり着いた。
警察は市役所の建物の前に非常線を張っていた。軍警察によるとデモの参加者は約3000人だったという。デモを主催したフリーパス運動(MPL)は2万人以上がデモに参加したと述べた。
デモ行進の事前ミーティングでは、デモ集会があったシクリスタ広場に集合して、市役所に向かい、その後、サンパウロ都市圏運輸局に向かう予定だった。しかし、警察によると、行進がコンソラサォン大通りにさしかかったとき約400名の抗議運動参加者が予定されていたルートから外れて、パウリスタ大通りに戻る形で方向を変えた。
コンソラサォン大通りではデモ隊と警察が衝突して催涙ガスが使用される一幕もあった。行進は分裂したため全員が市役所へ向かい続けることができなくなった。現時点で大きな混乱や怪我の報告はされていない。
先週の金曜日、1月9日に、サンパウロ市では抗議デモが行われた。このときは覆面をした暴徒が銀行の支店などを破壊、警察がゴム弾や催涙ガスを使って応戦するという混乱が起きた。
2013年6月には、運賃が3ヘアイス(レアル)から3.20ヘアイス(レアル)に値上げをするという発表を受けて抗議デモが起こり、民衆は3ヘアイス(レアル)への値上げ撤回を勝ち取った。
(記事提供/Agência Brasil、写真/Rafael Neddermeyer/Fotos Públicas)
写真は1月16日、サンパウロ市。パウリスタ大通りを進む公共運賃値上げ抗議デモと軍警察
■関連記事
・インドネシアで極刑判決を受けていたブラジル人の死刑が執行に。ブラジル人が国外で犯罪による死刑を執行されたのは初
・公共交通機関の無料パスをすべての学生に。お茶の水橋でキャンプ抗議運動
・【ブラジル】消えゆく先住民族文化。15年後には先住民族言語の30%が消滅か
・ある日突然、アマゾンの密林のど真ん中に放り込まれた気分を味わえる!? 映画「アマゾン大冒険」
・本場パラー州で、人気レストランがアサイー産地ツアーを主催