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HSBC、一部分野を除きブラジルから撤退

HSBC

TVグローボが6月9日、番組「ジョルナウ・ナシオナウ」で報じたところによると、イギリスに本拠を構える世界的な金融持ち株会社HSBCホールディングスは、グループ企業再編の一環としてブラジルのHSBC Bank Brasil S.A.- Banco Múltiplo(以下「HSBCブラジル」)の株式を売却し、ブラジルから一部分野を除き撤退すると発表した。

HSBCブラジルの労働組合員たちはクリチーバにある本店で従業員通用口を占拠するなどの抗議行動を行った。HSBCブラジルの株主が変わることにより首切りが始まることを恐れての行動だという。同行はブラジル国内だけで2万1千人の従業員を抱えてる大銀行だ。

「株主持分の異動が避けられないのであれば、異動によるインパクトを最小限に抑えるべきと考えます」(統一中央銀行労働者連合、デオニージオ・シュミッド氏)

HSBCはヨーロッパ最大、ブラジル第6位の銀行。18年前、今は亡きバメリンドゥスを買収し、ブラジル国内市場に参入した。

「現在はまだ株式売却の段階で国内事業から撤退するという状況ではなく株式売却前も後も、銀行は通常通り営業を続け、顧客対応も従来通り行う」(HSBCによる談話)

銀行側は法人大口顧客対応と、これら法人の対外取引需要を満たすための業務をブラジルに残すことを検討しているという声も聞かれる。

金融市場筋の情報によると、ブラデスコ、サンタンデール、イタウーがHSBC株式の取得に関心を寄せているという。

HSBCグループは近々トルコでの営業を停止し、全世界で5万人の従業員を削減する。資金洗浄と富裕層顧客への脱税指南を行い4千万USドル(約49億円)の罰金を科せられたスイスリークス事件を発端とし、HSBCグループは海外で多くの訴訟を起こされている。今回の組織再編はこの状況に対する反応とみられる。

HSBCの執行役社長であるスチュアート・ガリバー氏は株主懇談会でブラジルやトルコといった国々では銀行の責任を果たしていくための業務コストが非常に高いと語った。

HSBCブラジルはすでに国内に約900店舗を展開し1千万人の顧客がいる。パラナ州の消費者保護機関(Procon)いわく、HSBCの今回の決定も、銀行口座保有者、銀行株式を保有する株主には影響させることはできないとのことだ。ブラジル国内法では銀行と消費者が契約したサービスは、金利や期間に関する取り決めも含め、維持され続けなければならないのである。

「消費者は早まる必要はなく、様子を見るべき時です。権利・義務、契約内容などはすべて株式を買い取った先でも維持されるはずですから」(パラナ州消費者保護機関コーディネイター、クラウヂア・シウヴァーノさん)

(文/余田庸子、写真/Barry Caruth/Wikimédia Communs)

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