ブラジルの年金改革法案、12月14日に下院で審議入りへ

2017年 12月 11日

年金改革法案 ブラジル

グローボ系ニュースサイト「G1」が12月9日づけで伝えたところによると、同日、ホドリゴ・マイア下院議長が12月14日から下院で年金を含む社会保障制度改革法案の審議に入ると発表したという。採決は今のところ12月18日を予定しているとのことだ。

法案の審議日程について大統領府でミシェウ・テメル大統領と会談したマイア議長は、議会の実務レベル会談にも出席した。

政府は与党とともに社会保障制度改革案の議会通過を目指して、ここ2-3週間、議会工作を進めてきた。この法案は憲法の一部改正を含むことから、下院での2回の採決において、議員総数513人のうち308人の賛成票を集める必要がある。下院の後は上院での採決も待っている。

採決は今後のブラジル経済に大きく影響するが、特に2018年は総選挙を控えているため、法案を通過させるのが難しくなる。また12月22日から2月まで下院議会は休会に入るため、起案部隊は最終の詰めに奔走している。

(文/原田 侑、写真/Marcos Corrêa/PR)
写真は11月に大統領府プラナウト宮殿で行われた年金改革法案の会談。ミシェウ・テメル大統領、ホドリゴ・マイア下院議長、エンヒッキ・メイレリス財務相、マルセロ・カエターノ財務相社会保障局長、アルトゥール・マイア下院議員、カルロス・マルン下院議員が参加した