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サンパウロ、ファベーラ・ド・モイーニョで住民たちが「恥の壁」を撤去

FAVELA DO MOINHO

サンパウロ中心部、Orlando Murgelオーランド・ムルジェル陸橋沿いに位置するスラム街、ファベーラ・ド・モイーニョでは、8月4日(日)、市によって作られていたコンクリート壁を壊し、撤去しはじめたと「ヴェージャ」が報じた。

ファベーラ・ド・モイーニョはたびたび火災による惨事が起きていることでしられている。2011年12月に起こった最初の大きな火事では6000平方メートルが消失して、バラックの3分の1が崩壊した。去年の9月には、火事は80軒のバラックを襲い、1人死亡、300軒近くが撤去に至った。さらに、ここ10カ月以内にも2回の大火事に襲われている。

壁は、2011年の最初の火事の後に市役所によって建てられたもの。住民たちに「恥の壁」と呼ばれているこの壁は、火事によって損傷した建物の解体をするうえで、ファべーラを隔離するために作られたもの。市はファベーラを孤立させて、住民たちが望む地元の「都市化」の要求には答えてこなかった。壁はいわば、コミュニティと市との紛争のシンボルでもあった。

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住民たちによると、火災時の避難路の確保のために壁の撤去は必要だったという。

壁の撤去に関しては先月より住民側と市役所側で話し合いが持たれてきたが、市役所側の様々な理由付けにより具体的な話が進まないため、今回、住民側が強硬策に出た。

壁崩壊を封切りに電力、ガス、水道など街の整備を望む住民達に対し、Lapa地区に建設された団地を提供する条件で、同地からの立ち退きを促す市役所側。あくまでこの地区内での居住を希望する住民達は、激しく抵抗している。

噛み合わない両者だが、今後も話し合いは継続する見込み。

(文/羽鳥益代、写真/Marcelo Camargo/ABr)

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