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ドキュメンタリー映画「テニアンからブラジルへ 2度の戦争を生き残った沖縄の移民」上映

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ブラジルを中心に世界各地でフィールドワークを行い、ディープなブラジル文化を紹介し続ける沖縄在住のドキュメンタリー映像制作者、パーカッション奏者の翁長巳酉さんが、ブラジル在住時に知り合った上江洲清(うえず きよし)さん(現在は兵庫県尼崎市在住)の壮絶な人生に迫ったドキュメンタリー映像を制作、その第一部が完成した。「テニアンからブラジルへ 2度の戦争を生き残った沖縄の移民」と題されたこの映像が、10月12日(土)、東京・渋谷のアップリングファクトリーで上映される。

上江洲清さん(74歳)は1939年、日本統治時代の南洋テニアン島生まれ。両親は沖縄県具志川(現うるま市)の出身。3歳でポナペ島(現ポンペイ島)に家族と移住するが、父親が徴兵された後、残された家族と共に、安全だと信じられていた沖縄に引き揚げた。

しかし上江洲さんは2度、戦火に巻き込まれる。引き上げ船で疎開の最中に米軍の爆撃で沈没、船長に救命ボートに投げ込まれたことで数少ない生存者となった。漂流していたボートが流れ着いた島から、偶然マグロ漁船に救出され、赤十字船で激戦地をくぐりぬけ帰国した。しかしやっとの思いで帰った沖縄が今度は最後の地上戦の舞台となり、幼い弟が目の前で狙撃され死亡したという。

1958年、上江洲さんと家族はブラジル移住を選択。二代目あるぜんちな丸の処女航海となった航海でブラジル、カッペン移住地へ。マット・グロッソ州クイアバ市管内にあった同移住地は、事前調査で知らされていた報告内容と現実がかけ離れていたことなどから、移住者が途方もない苦労を強いられた移住地として知られている。

上江洲さんはブラジル移住後、60~70年代をアルゼンチン、北米大陸、ハワイなどで過ごし、2002年に本格的に帰国。帰国後は故郷・沖縄を中心に戦争体験の講演活動を行っている。

「テニアンからブラジルへ 2度の戦争を生き残った沖縄の移民」では、壮絶な戦争体験が中心に語られるという。カッペン開拓移住地の話題も少しだけ紹介されるという。

「ブラジルには沖縄からの移民が多いけれど、戦後の復帰前の移民手続きにこんな苦労が!と、私も知らなかった貴重な話が登場します」(翁長巳酉氏)

上江洲さん一家のカッペン移住地での物語、コーヒー農園で黒人達と一緒に働いていた話などは第ニ部で描かれる予定。

「テニアンからブラジルへ 二度の戦争を生き抜いた沖縄移民」
日時 10月12日(土) 18:30開場/19:00開演
料金 ¥2,000 (1ドリンク付き)
会場 アップリンク・ファクトリー
東京都渋谷区宇田川町37-18 トツネビル1階
tel. 03-6825-5503
factory☆uplink.co.jp(☆を@に変えて送信)
http://www.uplink.co.jp/event/2013/17581

(文/麻生雅人、写真提供/翁長巳酉)

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