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ホレジーニョを引き起こしたパンカドゥンイス(路上バイリ・ファンキ)禁止法案

アウトファランチ

ショッピングセンターで行われているホレジーニョ(ロレジーニョ)と路上バイリ・ファンキ禁止法案との関連が指摘されている。

“パンカドゥンイス”と呼ばれる路上のバイリ・ファンキは、ジャルジン・カペリーニャのエミ・ボイ・ミリンをはじめとするサンパウロ市南部や、あるいは北部の各地で、週末の夜中から未明にかけて行われ、近年、多方面から問題視されていた。

パンカドゥンイスはパンカダォンの複数形。パンカダォンは、そのままの意味だと“強打”だが、ファンキ・カリオカが浸透してからは、ファンキの音楽に使われるエレクトロのリズム、ファンキのパーティに対して使われている。パンカダォンそのものが違法なものではない。

パンカドゥンイスが開催されると近隣住人が夜眠れないだけでなく、集まった若者たちが未成年を含めて酒やドラッグ浸りになっていること、女性たちがあからさまで煽情的なダンスを踊っている様子、翌朝の道路にゴミやドラッグ使用後の瓶が散乱している状態など、さまざまな面から問題視されていた。2012年にはインターネットで呼びかけられていた集会に、事前に軍警察が入り、規定以上の音量を鳴らしているサウンドシステム搭載車が押収されたり逮捕者がでている様子をTVグローボの「SPTV」が伝えている。

ショッピングセンターでホレジーニョを行うムーヴメントは、2013年12月6日(金)にサンパウロ市議会で路上バイリファンク禁止令が承認されたことへの抗議運動として引き起こされていると考えられている。この時にはまだ、サンパウロ市長のフェルナンド・アダッヂに正式には承認されていない。

翌12月7日(土)を皮切りにサンパウロ各地のショッピングセンターでホレジーニョが呼びかけられたが、一方で路上のパンカドゥンイスは、引き続き開催されていた。

12月25日(水)にグアルーリョスで違法な路上バイリ・ファンキが開催され、軍警察と衝突、発砲騒ぎで警察官3名が銃撃されたことを、同日のサンパウロ州郡警察の公式ブログが伝えている。警官は無傷だった。

同ブログによると路上バイリ・ファンキが道路を占拠しているという苦情を受けて軍警察が出動、警察が会場を移動する指示を出しているとき、一人の男が発砲して逃走、その後、逮捕されたという。発砲した男性は拳銃と、麻薬が入ったかばんも所持していたという。

フェルナンド・アダッヂ・サンパウロ市長は、2013年12月31日に、路上で大音量で騒ぐパンカドゥンイスの禁止を発表したと、2014年1月1日付け「グローボ」(電子版)が伝えている。今年(2014年)1月1日(水)より、路上で大音量で騒いだ場合1000ヘアイス(レアル)、約44,500円の罰金で、サウンドシステムのボリュームを下げることを拒否するなどケースによっては罰金はその4倍にまでなるとされたという。※為替は1ヘアウ(レアル)44.487584円で計算。

ホレジーニョを巡ってはさまざまな意見が交わされている。

「ショッピングセンターでの抗議運動が起きるのは、貧困層が自分たちの文化を表現するための場所、レクリエーションを行う施設がないことに起因しています。中流階級の人々に比べ貧困層の若者たちにとって、自分たちを発散できる場所が少なすぎます。彼らにも目を向けて施設を作るべきです」(マッケンジー長老派大学の社会学者ジョアン・クレメンチ・ネト、2013年12月21日付け「アジェンシア・ブラジル」)

「市は、貧困層の居住区にも、バイリファンキが開催できるレクリエーションセンターなどを作るべきだ。彼らのためのヴィラーダ・クゥトゥラウ(サンパウロ市旧市街区で毎年開催される音楽やアートのイベント)はないのか? 若者たちには発散できる場所が必要です」(ジョゼ検事、2013年12月14日付け「テーハ」)

(文/麻生雅人、写真/AUTOSOUND SOM AUTOMOTIVO ITAJAÍ FONE: 47 99327009)
路上のバイリ・ファンキでは、アウト・ファランチと呼ばれるスピーカーを搭載したサウンドシステム化した自動車が使われることが多い。写真はサンタカタリーナ州のスピーカー搭載車

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