在日外国人を支える横浜いのちの電話、5月開講の相談員養成研修参加者を募集中

2014年 03月 25日

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在日ラテンアメリカコミュニティを対象に、ポルトガル語、スペイン語による電話相談を行っている団体「横浜いのちの電話外国語相談 (LAL)」では、5月から開講する相談員養成研修の参加者を募集しています。

LALは、1993年に急増した南米からの日系外国人のために、神奈川県と横浜市の支援を受けて開局されました。

日系外国人の多くは、日本での生活や労働についての情報、予備知識などの不足から様々な問題を抱え、生活習慣や文化、考え方の違いから来る精神的ストレスに苦しむ人も大勢います。

神奈川県では、1980年代に県内在住のインドシナ難民が精神的問題を抱えて家族を殺害、自身は自殺未遂をするといった事件があり、県は早い時期から外国人のメンタルヘルスに対する関心を強く持っていました。

そこで1992年、県内に急増した外国人労働者の精神的問題に対応するため、すでに自殺予防への取り組みが確立している「横浜いのちの電話」に外国語相談部門の設立を打診、横浜いのちの電話は依頼を受入れ、翌年よりポルトガル語とスペイン語による電話相談を開始し、「横浜いのちの電話外国語相談」、通称LALが誕生したのです。

「横浜いのちの電話外国語相談」は開局以来、自殺予防を中心に、こころの悩みをもつ外国人の相談を幅広く受けています。

2012年度の相談件数は、950件 (ポルトガル語 615件、スペイン語 415件) 。日常生活に関すること、情緒不安に関すること、健康に関わることなど、相談内容は多岐にわたるそうです。

電話相談員を育成するための「相談員養成研修」の運営も、LALの主な事業の1つ。ポルトガル語、スペイン語の堪能な方、在日外国人の手助けをされたい方は、是非ふるってご応募ください。

募集要項と申込書は、下記のLALホームページ内を参照。

「横浜いのちの電話外国語相談(LAL) 」
問い合わせ:045-333-6216 (受付時間:火・木 10:00~16:00)
e-mail:yindlal@ceres.ocn.ne.jp
〒240-8691
日本郵便(株) 保土ヶ谷支店 私書箱32号
http://www.yind.jp/LAL_volunteer.html

(文/柳田あや、写真提供/横浜いのちの電話外国語相談(LAL))