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2014年 05月 29日 15:23
5月26日(月)、エースコックは世界を巡る旅行気分が味わえる“旅するスープ”シリーズ第四弾として「旅するスープ ブラジルトマトシーフード味スープ」を発売した。
同商品は、ブラジルの郷土料理“ムケッカ”をイメージしたものだという。
ところでブラジルのムケッカには、代表的なものが2種類がある。どちらもブラジルの沿岸部に伝わる料理なので、主に魚介類と野菜の煮込み料理というのは共通している。たまねぎ、トマト、コエントロ(コリアンダー)などの野菜をつかうのも似ている。
バイーア州の郷土料理「ムケッカ・バイアーナ」はデンデ油とココナッツミルクを使うのがポイント。日本ではときどき“辛くないタイカレー”という紹介のされかたをするが、これはいい得て妙。アフリカ文化の影響が反映された料理だといわれている。
対してエスピリットサント州の郷土料理「ムケッカ・カピシャーバ」はココナッツミルクは使わず、デンデ油ではなくオリーブオイルを使う。基本、海老や魚と野菜、塩コショウによる味。ウルクンを入れるので見た目は赤いが辛くはない。
今回の「旅するスープ ブラジルトマトシーフード味スープ」がイメージしているのは、ココナッツミルク・パウダーが使われているのでムケッカ・バイアーナだろう。ただしココナッツ味は希薄で、トマトが全面に出ている感じ。コエントロ(コリアンダー)が入っているせいか、スパイス的にはブラジルらしさも漂う。
具では、大きめのクルトン、干しエビなどが入っている。でんぷん質のトロミがあるので、ココナッツミルクとマンジョッカを使った魚介煮込み料理「ボボー・ヂ・カマラォン」にも近い雰囲気がある。
バイーア出身のブラジル人が当商品を食べて、これはムケッカだ、というかどうかは定かではないが、ブラジル・ブームの中で出てくる数ある商品の中でも、味や香りの試行錯誤を繰り返して開発された様子はうかがえる。ブラジル風かどうかはさておいて、純粋に接して考えれば、美味しいカップスープである。
(写真・文/麻生雅人)
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