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ぼろ負けして落ち込んでると思いきや…
ジョークに見るブラジル人の笑い飛ばそうぜ!精神

world bruh

先日のブラジル対ドイツ戦での大敗は、いくら陽気なブラジル人でもさすがにショックだった様子。ニュースなどで、落ち込むブラジル人サポーターの憐れな映像や写真をよく見かけた。

しかし、いつまでも嘆きつづけるブラジル人は、私が知る限りどこにもいなかった。

むしろ、試合が終わる頃…というより、前半たて続けにドイツに5点を入れられた頃には、私のSNSは友達のブラジル人たちがシェアした、セレソンを皮肉ったオモシロ写真 やコメントでいっぱいになっていた。さらに、これらのジョークは現地大手メディア「G1」や「ヴェージャ」でも紹介されていた。

翌日の職場でもブラジル人の同僚たちは、試合についての文句を言いながらも、あの写真見た? あのピアーダ最高だよね! と、落ち込むどころか、皆ゲラゲラ笑いあっていた。

ブラジル人は、ピアーダと呼ばれるジョークをこよなく愛する人たち。ふだんから政治やニュースの風刺、サッカー関係のジョークが大好きだが、本当に、みんな瞬時によく考えるものだと感心してしまう。今回のドイツ戦は、絶好のネタになったようだ。いつにも増して、勢いがあるように思えた。

「@WorldCupBruh」のツイッターでは、特撮映画のセットのごとく、スタジアム内のピッチが、ブラジルのゴールの方だけ隆起。ドイツゴール方向に坂になるという架空の画像が挙げられた。コメントは「ブラジルのプランBでドイツに立ち向かえ!」。

開会式でブラジルの人気歌手クラウジア・レイチが背番号7のシャツを着ていた写真には、「クラウジアは(7点取られることを)予言していた」と言うコメントが。

また開幕直前の6月11日にダヴィ・ルイス、フッキ、ベルナールの3人が出演した通信会社「ヴィーヴォ」のCM画像も餌食になった。

CMの中で3人は試合中もずっとスマホを手にしていて、サンバグループ、エザウタサンバのヒット曲「テレグラーマ」を聴きながらプレイ、3人の連携プレイでゴールを決めるというストーリーだ。

CMのワンシーンで、3人が並んでピッチでスマホを耳にあてている写真には、「あ、もしもし? 日曜日(決勝戦の日)、予定が空いたからシュハスコに参加するよ」というコメントがつけられ、ネットで流布された。

同僚のブラジル人が言うには、どんなに悲しいことがあっても、笑うしかない、さあみんな笑い飛ばそうよ! というポジティブな精神が、ブラジル人には根強くあるのだという。

国を代表するセレソンが大事な試合でヘマをすれば、当然のようにネタにされ、遠慮なく叩かれる。

今回の若きブラジル代表も、それを大いに経験したことだろう。

サッカー強豪国でい続けるためには、負けたチームにねぎらいの言葉をかけるよりも、こうした批評精神が込められた笑いの洗礼を浴びることが必要だと信じていると、ブラジル人たちは言う。

だから、日本代表が敗戦後に帰国した際の「よく頑張ったね、おつかれさま!」という国民の空港での歓迎ぶりには驚いたとも話す。日本サッカーが強くなるために必要なのも、やさしい言葉より、ネタの洗礼なのかもしれない。

(文/柳田あや、画像/@WorldCupBruh)

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