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混乱するブラジル大統領選挙とブラジル経済

エドゥアルド・カンポス事故

ワールドカップも終わり、いよいよ10月5日の大統領選挙に向けて、各陣営が走り始めた矢先に、驚きのニュースが飛び込んできた。

大統領候補で、現在世論調査で第3位につけていたブラジル社会党(PSB)党首エドゥアルド・カンポス候補が、7人乗り小型機で移動中に墜落し、死亡した。

私もブラジルのある州政府の7人乗り専用機に搭乗させてもらったことがあるが、ジェットコースターのように上下左右に揺れて、生きた心地がしなかったことを思い出した。おそらく今回の墜落は事故であると思うが、時期が時期だけに過去の事件も思い出される。

今から約20~30年前までは、ブラジルでは政治に絡んだ殺傷事件がかなりあったことを記億している。暗殺まがいのことや、謎の死、そして飛行機の墜落と、政治をめぐる様々な事件が頻繁に起こっていた。経済も少なからず影響を受け、ハイパーインフレなど混迷を極めた時代だった。

その後、ブラジル民主社会党(PSDB)のエンリケ・カルドーゾが大統領に就任し、レアル・プランという金融・経済政策を成功させてから2期8年、その後退任時にも80%超の支持率を誇っていた労働党(PT)のルラ大統領が2期8年、そして同じ労働党のジルマ・ルセフ大統領が1期4年の合計20年間は、あまりそのような人命が絡むようの政治的な事件はなかったように思う。

そして、政治が安定していた期間は経済も順調に成長していた時期であった。その分、政治家は汚職事件のオンパレードではあったが…。

まだ49歳と若く、経済にも明るく、企業との関係も良好であったカンポス氏は、ブラジルの経済界では期待の候補であった。金融界でも人気があり、それを証明するかのように当日のボベスパ指数は、下落した。

この後、ブラジル社会党(PSB)が誰を候補に立てるかに注目が集まっているが、現在の副大統領候補で、前回の大統領選挙で3位に入ったマリーナ・シルバ(シウヴァ)女史がなるのが自然であり、同情票も集まってかなり善戦するのではないかと言われている。

現在第2位のブラジル社会民主党(PSDB)党首のアエシオ・ネベス候補に一本化して、労働党(PT)をまずは政権から引きずり下ろすというのも1つの考え方かと思うが、いずこの国も同じで、なかなかそうはいかないのが常である。

ただ、今回のカンポス候補の墜落死がきっかけとなって、政治が混乱し、また暗闘の時代に戻るのだけは避けてほしいところだ。そうなれば確実に経済も疲弊する。

(記事提供/モーニングスター、文/輿石信男/クォンタム、写真/Fernando Frazão/Agência Brasil)
写真は8月14日、エドゥアルド候補の地元ペルナンブッコ州。候補の選挙看板に喪章がかけられた

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