ブラジル社会党、全会一致で大統領選候補にマリーナ・シウヴァ氏を正式承認

2014年 08月 21日

マリーナ・シウヴァ

ブラジル社会党(PSB)では、大統領選候補だったエドゥアルド・カンポス氏が8月13日に飛行機事故で急逝したことから、改めて候補の選出に迫られていた。

8月21日、PSBは副候補だったマリーナ・シウヴァ氏が正式に立候補することを決定。ブラジリアで開催された同党の全国実行委員会の会合の後に、党本部で公式発表したと現地メディア(「G1」同日づけ)が報じた。

また、同党はマリーナ氏に代わる新しい副候補に下院議員のベト・アウブケルキ氏を選出することも発表した。ベト新副候補によると、マリーナ候補の選出は党幹部の全会一致で承認されたという。23日(土)までに新候補を高等選挙裁判所(TSE)に登録する予定。

マリーナ氏はスピーチを行い、その最後を故エドゥアルド・カンポス候補が掲げたスローガン「ブラジルを諦めない」を繰り返したという。

PSBの古参の一人で故エドゥアルド・カンポス候補とも親しかったというベト・アウブケルキ副候補は、「エドゥアルドがこの20年言い続けていたことを実行するために私はここにいる」と語り、マリーナ候補と共に故エドゥアルド候補の遺志を受け継ぐことを改めて宣言した。

マリーナ・シウヴァ候補は、8月半ばに行われた世論調査では、支持率でジウマ氏(労働者党:PT)に次ぐ2位だったが、決選投票ではマリーナ氏が47%、ジウマ氏が43%と現職大統領を凌いでいる。

(文/麻生雅人、写真/Valter Campanato/Agência Brasil)
8月21日、ブラジリア、ブラジル社会党(PSB)党本部。正式に承認を受けたマリーナ・シウヴァ候補(右)とベト・アウブケルキ副候補(左)