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シベーリ他界後、クアルテート・エン・シーが初の録音へ。ツアーも敢行

クアルテート・エン・シー

8月21日(木)に、グループの元オリジナルメンバーで、姉妹のひとりでもあるシベーリを失ったクアルテート・エン・シー。彼女たちが現在のメンバーで、結成50周年を記念するツアーを開催、また、彼女たちのキャリアを振り返る作品の録音を行うと現地メディア(サイト「UOL」8月29日づけ)が報じている。

他界したシベーリは2013年に家族と過ごす時間を増やすためにグループを脱退していた。現在のクアルテート・エン・シーは、オリジナルメンバーのシヴァ、シナーラと、ソーニャ、ケイラ・フォガッサの4名で活動している。

ジョゼー・カステロが記したヴィニシウス・ヂ・モライスの評伝「オ・ポエッタ・ダ・パイシャオン」によると、クアルテート・エン・シーが誕生したのは1963年のこと。グループにとって後見人ともいえる詩人ヴィニシウス・ヂ・モライスと最初に接点を持ったのはシヴァだった。

クアルテート・エン・シーを結成する4姉妹が生まれたのはバイーア州、首都サルヴァドールから約45分離れたイビラタイア市。

シヴァは1960年頃にリオにやってきて、作曲家カルロス・コケージョを通じてヴィニシウスと知り合ったという。63年に他の3人の姉妹もリオに到着して、映画「ソウ・ソーブリ・ア・ラマ」のサウンドトラックに参加した。

同映画のサウンドトラックが録音された場所は、ラジオ局MECのスタジオ。4人姉妹が揃って録音をしたのはこのときが初めてだったそうだ。彼女たちのハーモニーはこのときヴィニシウスの心をがっちりと掴んだ。

リオで昼間は、シナーラとシレーニは秘書として、シーヴァはポルトガル語教師、シベーリは学校教師として働き、夜中はヴィニシウスに、友人宅の社交パーティに連れ歩かれた。バーデン・パウエルやエドゥ・ロボ、フランシス・ハイミなどと知り合ったのもそんなパーティでのことだった。

外交官だったヴィニシウスはパリに赴任するが、1964年に帰国。ヴィニシウスがドリヴァウ・カイーミ、オスカー・カストロ・ネヴィスらと共に「ズンズン」で共演したショウで、姉妹はクアルテート・エン・シーとして本格的にデビューした。

姉妹はこれより少し前、同年6月にベッコダスガファーハス(酒びん横丁)にある小さなクラブ「ボトルズバー」でプレデビューとしてステージに立っているとジョゼー・カステロは記している。

その後、クアルテート・エン・シー及び姉妹は、人々の記憶に残る数多くの歌を歌ってきた。

今回行われるクアルテート・エン・シーのツアーは「Olhos nos Olhos – 70 anos de Chico Buarque」と題され、シコ・ブアルキの70年のキャリアと彼女たちの50年のキャリアを振り返る曲を歌うという。

シコ・ブアルキは、ブラジルを代表するシンガーソングライターのひとり。姉妹のうちのシナーラとシベーリによるデュオ、シナーラ・イ・シベーリが歌った「カロリーナ」(1967年の第二回国際歌謡音楽祭、3位入賞曲)や「サビア」(1968年の第三回国際歌謡音楽祭、優勝曲)をはじめ、クアルテート・エン・シー及び姉妹は、シコ・ブアルキの曲もまた、数多くレパートリーとして歌って来た。

9月20日(土)、ミナスジェライス州ベロオリゾンチのブラデスコ劇場で公演した後、サルヴァドールなどをツアーして、10月23日(木)にはリオデジャネイロで公演が行われる予定。シベーリの想い出をファンと共に共有するコンサートとなりそうだ。

50年に渡るキャリアを維持することが容易ではないことを、シナーラはUOLに語っている。

「私たちは常に妥協することなく、自分たちが進むべき道を貫いてきました。良心的にブラジル音楽の道を歩んできたと信じています。私たちのレパートリーは一貫しています。数ある曲の中からメロディとハーモニーの美しい曲を選んで歌ってきました」(シナーラ)

また、市場を席巻するポップスとは一線を画した音楽を歌い続ける彼女たちは、レコードの制作も容易ではないという。

「ヒットチャートに関係なく音楽に取り組むためには、自主制作で作品を作るしかありません。今回のアルバムで歌うのは、ジョアン・ドナート、ホベルト・メネスカウ(ロベルト・メネスカル)、マルコス・ヴァーリ、カルロス・リラによる新曲で、全て私たちのために書かれた曲です」(シナーラ)

アルバムの録音は今年にスタートする予定だが、発売は未定とのこと。2006年の「サンバ・エン・シー」以来、約8年ぶりのアルバムとなる。

(文/麻生雅人、写真/Divulgação)
現在のクアルテート・エン・シー。左からシヴァ、ソ―ニャ、シナーラ、ケイラ・フォガッサ

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