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ブラジルで歴史的記念碑への落書き犯、記念写真をフェイスブックにアップして御用

ズンビ・ドス・パウマーリス像落書きされる

リオデジャネイロ市旧市街区(セントロ)のシダーヂ・ノーヴァにあるズンビ・ドス・パウマーリス像のモニュメントに落書きが発見された。

10月20日(月)、環境保護警察署(DPMA)は落書きをしたとみられる容疑者2名を特定したと現地メディア(「G1」同日づけ)が伝えている。

像の主のズンビは、ブラジルの歴史上の英雄のひとり。奴隷制度があった16~19世紀に、自由を求めて奴隷生活から逃亡したアフリカ人たちは、ブラジルの各地で「キロンボ」と呼ばれる自治村を作って生活していた。

数ある「キロンボ」の中でも最も大きく有名だったパウマーリスのキロンボは、逃亡奴隷たちを受け入れ共和国のように栄えていたといわれている。100年近く存続したが、奴隷制度を支持する当時の政府により滅ぼされた。パウマーリスの反乱軍を指揮して最後まで戦った戦士がズンビだ。ズンビの命日とされる11月20日は、黒人意識向上の日に定められている。

2名の容疑者はカップルとみられ、主犯格の恋人とみられる人物1名が落書き後にモニュメントの前で撮影した自分たちの写真をフェイスブックに投稿、自慢していた。この投稿により、さらにもう1名の落書きへの関与が浮かび上がっているという。

今回、落書きの中にナチスを表わす「かぎ十字」の印が描かれていたことで、騒ぎはより波紋を起こしている。

環境保護警察署(DPMA)のホドリゴ・ブラン署長によると、この2名は以前にも落書きで警察に連行されたことがあるという。

(落書き)の刑は懲役3か月~1年の幅があるとされている。しかし、歴史的建造物に破壊行為が行われた場合は環境法によってより刑が重くなり、その場合は刑は半年~1年の範囲となる。ところがさらに、今回は「かぎ十字」を落書きに使用したため、懲役は2年~5年となる可能性があるという。

「彼らは疑われているが、彼ら自身、犯行時の写真を公表している。どう考えても彼らが犯人と思われる」(ホドリゴ署長)

フェイスブックに写真を投稿した、主犯男性の恋人とみられる女性は投稿にそえて「ダーリンと叔父が今日、市の旧市街区(セントロ)のズンビ・ドス・パウマーリスの像に落書きをしました」とコメントしているという。また、コメントでは、かぎ十字を使ったのは、ただ単に注目を集めるためだったと語られているという。

この投稿の写真には写っていない、話題に出てくるもう1名の人物は、彼自身が描いたと思われる他の場所に描かれた落書きの写真をプロフィールに掲載しているという。そこには、ズンビ・ドス・パウマーリスに描かれたものと同じようなデザインの落書きが示されていた。

警察によると、そのデザインは、ストリートに落書き(ピシャサォン)をするライバル同士のグループの間で「シャルピ」と呼ばれているスタイルとのこと。

ブラジルのストリートには、カラフルな絵が描かれるグラフィッチ(路上グラフィティ)とはまた別に、白や黒などの単色で文字にいたデザインのピシャサォン(落書き)がいたるところに描かれている。ピシャサォンを示すグループは複数あり、共通の意思疎通を図ることができるデザインを持っている。

「5という数字と星を描いたシンボルは、あるピシャドールのグループのマーク。我々はいくつかのグループを識別しています」と署長は語った。

(文/麻生雅人、写真/Reprodução/Facebook)
容疑者と思われる人物が投稿した写真に写る、落書きされたズンビ・ドス・パウマーリス像

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