リオデジャネイロで賞金首の密売人がオリンピック村に侵入、記念写真を撮影
2014年 10月 23日「プールって最高! メンツをつぶしてやったぜ。わかったか?」。
リオデジャネイロ市北部のオノーリオ・グルジェウ地区にあるオリンピック村のプールに、ライフルを掲げた数名の密売人たちが侵入。ライフルを掲げて記念撮影を行った。テレビグローボのニュース「ジョルナウ・ナシオナウ」や現地メディア(「エキストラ」、「G1」10月20日づけ)が報じている。
写真が撮影されたのは市内にあるオリンピック村施設のうち、オノーリオ・グルジェウ地区にあるフェリックス・ミエリ・ヴェネランドのプール。
2016年のオリンピック・パラリンピックに向けて建設され、人材育成などに利用されている。撮影が行われたとおもわれる時間には利用者はいなかったという。
パヴァーナ地区の39分署は、密売組織の抗争事件に関する通話音声を入手しており、音声の中にプールに関するコメントがあった。すでに通話の主である密売人を特定しており、行方を追っているという。警察が入手した音声と写真はメディア「エキストラ」に公開された。
音声の主はリオ市北部パヴーナ地区にあるモーホ・ダ・ペドレイラの密売組織の中心人物セウソ・ピニェイロ・ピメンタ(通称プレイボーイ)。冒頭のコメントも音声の中にあるもの。
プレイボーイは逃亡中の身で、逮捕につながる情報提供に対して2万ヘアイス(レアル)の賞金がかけられていて、この賞金はこれまでの最高額だという。
文民警察の捜査によると、プレイボーイが指示したモーホ・ド・ペドレイラの組織は2週間前に、隣接するプロエンシア・ホーザとパルキ・ムンヂアウのコミュニティを襲撃しているという。
(文/麻生雅人、写真/Jornal Nacional/TV Globo)
「ジョルナウ・ナシオナウ」は日本ではグローボインターナショナル(スカパー! ch514)で放送中