サンパウロがサンパウロであるための5つの理由とは

2015年 01月 28日

キトキト

2. ブラジルで生活する日本人の半数以上がサンパウロに居住

サンパウロと日本の間における公式な移民の歴史は、1908年までさかのぼる。

この年、最初の日本人移民781人を乗せた笠戸丸がサントスに到着。以来、ブラジルに日本人コミュニティが設立され、成長を遂げてきた。

地理統計院(IBGE)による2010年度の国勢調査によると、ブラジルで生活する日本人の54.4%は、サンパウロに居住しているという。

そして、すでに第5世代に入る彼らの子孫を含めると、コミュニティ人口は150万人に達すると推定されている。日本以外での日本人の人口が世界でもっとも多い場所が、地球の反対側に存在する。

(文/柳田あや、写真/麻生雅人)
サンパウロ市内には日本食店、居酒屋も多い。写真はヴィラ・マダレーナにある居酒屋「キトキト」