• MEGA★BRASIL 公式twitter
  • MEGA★BRASIL 公式facebook
ブラジルの新鮮なニュース、コラムを独自の目線から楽しくお届けします。もっとブラジルのことを知ってもっと好きになろう!

ブラジルでシニア層向け化粧品市場が注目あつめる

MATURIの製品

迫りくる高齢化社会に向けて、ブラジルの各産業界は高齢者向け商品の開発に力を入れている。その一つとして、60歳以上のシニア層向け化粧品が注目されているという。

TVグローボが3月8日、番組「ペケーナス・エンプレーザス・イ・グランジス・ネゴーシオス」で伝えたところによると、3人の起業家が設立したフラフラ・イ・コメルシオ・イ・インポルタサゥン社(以下「フラフラ社」)のシニア層向け化粧品の製造販売が好調だという。

フラフラ社は2009年、ルイス・アロンソさん、フラヴィオ・ヒージョさん、ホドウフォ・バーホスさんの3人で立ち上げた。立ち上げ前に市場調査をした際、化粧品市場にはシニア層向けの商品がほとんどないことを知ったという。

シニア市場の潜在力に着目した3人は40万レアル(約1700万円)を投資し、シニア層向け化粧品の製造・販売を始めた。

「今日、私たちは高齢化社会を迎えつつありますが、年を重ねるごとに生活に質を求めるようになってきています。単純に心地よい生活を送りたいのです」(ルイス・アロンソさん)

投資額の40万レアルの使い道は主に研究開発、原材料費、パッケージ製造、ブランド化戦略・広報となっている。

現在、フラフラ社の商品ラインナップは9種類。売れ筋はシャンプー、コンディショナー、保湿クリーム、液体ソープだ。商品は「MATURI」というブランド名で流通している。ブランド名はポルトガル語で「成熟」を表す「Maturidade」からきているという。

「ヨーロッパには既にありますが、ブラジルには今までこういった、成熟した人たちのマーケットに対応する商品がありませんでした」(ルイス・アロンソさん)

製品は肌に優しく低刺激なのが特徴で、他社製品より約10%程度割高だという。それでもシニアに特化した商品は市場で存在感を示している。その一つの要因がターゲット層の特質を意識したパッケージにある。

従来化粧品の容器は大きくて重いものが多かったが、MATURIシリーズは片手で簡単に持ち運べる大きさになっている。また、商品の混同を避けるため商品ごとにボトルの形を変えている。ラベルの細かい文字を見なくても判別できるように、との配慮に基づいている。

商品の中身にもこだわりがある。成分には輸入された原材料も使われており、肌の角質を取り、より乾燥しやすいシニア層の肌を守る効果に重点を置いて開発された。商品開発には通常1年以上かけ、入念にテストしてから市場に送り出す。

商品の製造は国家衛生監視局(ANVISA)の認証を受けた工場に外注して行っており、生産量は月に約15,000個に達する。

アマリリス・セーザルさん

シニア層向け化粧品を扱う店舗も増えてきた。サンパウロ市内で30年来ホメオパシーを実践する薬局「HNクリスチアーノ」を営むアマリーリス・セーザルさんいわく、シニア層はかなり優良な顧客だという。

「シニア層のお客様は医学的な効果と美容の効果の両方に関心が高く、天然素材を使っている商品をよくお求めになります」(アマリリス・セーザルさん)

アマリリスさんの薬局でシニア層向け化粧品の売り上げは店全体の20%以上を占めている。年齢を重ねるにつれ、体の手入れに対する関心は高く、自分に最も合う商品を求める傾向が強くなる。

「私は18歳の若い子が使っている保湿クリームを使うわけにはいかないんです。直接体につけるものだから心配なので、商品を選ぶときは成分・含有量が明示してあるか、刺激の強いものとか化学的な成分が入っていないか、などしっかり見ます」(薬局の顧客、テルマ・アルトマンさん)

MATURIの製品を愛用しているのは女性だけではない。会社を経営している63歳の男性、フランシスコ・ソレーロさんは足の皮膚にトラブルを抱えており、医薬的な効能を求めてMATURIの足用保湿クリームを使用している。

「足の皮膚は長年乾燥にさらされてきて今のトラブルを起こしています。クリームを毎日塗るようになってから症状が緩和されてきました。体の手入れをすることを習慣づけるというのは大事だと感じています」(フランシスコ・ソレーロさん)

ブラジルは化粧品生産量で世界第三位。今年のブラジル化粧品産業への投資額は140億レアル(約6000億円)と試算されている。また、2030年には60歳以上の人口は子供の人口を上回ると言われている。そんな中、シニア層は重要なマーケットとしてますます注目されていく。

「昨年の売上は80万レアル(約3400万円)でした。今年は新商品を市場に出す予定もありますので140万レアル(約6000万円)を見込んでいます」(ルイス・アロンソさん)

ブラジルより先に高齢化社会を迎えた日本だが、日本におけるアクティブシニア向けの商品の製造業・サービス業にとっても魅力的な市場だと言えそうだ。

<企業情報>

FLAFLA & COMÉRCIO E IMPORTAÇÃO
Contato: Luís Alonso, Flávio Rijo e Rodolfo Barros
Viela Prainha, 96 – Cidade Parque São Luiz
Guarulhos/SP – CEP: 07170- 420
Telefone: (11) 4968-9696
www.maturi.com.br

FÁRMACIA HN CRISTIANO
Contato: Diretora da Rede Amarilys de Toledo César
Rua Dr. Cesar, 212 – Santana
São Paulo/SP – CEP: 02013-001
Telefone: (11) 2950-9034
www.hncristiano.com.br

(文/原田 侑、写真/Reprodução/「Pequenas Empresas & Grandes Negócios」/TV Globo)
「ペケーナス・エンプレーザス・イ・グランジス・ネゴーシオス」より、写真上はMATURIの製品。写真下は「HN クリスチアーノ」のアマリリスさん。TVグローボの「ペケーナス・エンプレーザス・イ・グランジス・ネゴーシオス」は日本ではIPCTV(グローボ・インターナショナル)(080-3510-0676 日本語対応ダイヤル)で放送中

■関連記事
ムイト・ゴストーゾ! 「うまい棒」ブラジル・バージョン限定発売
第2回 名古屋ブラジルフェスタは2015年5月30日(土)、31日(日)に開催
「ブラジルカーニバル2015」お台場で開催。ブラジルグルメNO.1 を決める「BRA-1」グランプリなどイベントも多数
JAL、ブラジル線でTAM(タン)航空とコードシェアを開始へ
さかなクン、「大アマゾン展」公式サポーターに就任。「ぜひ、ギョ覧になってください」

このエントリーをはてなブックマークに追加