【コラム】挨拶のことば「Olá(オラ!)」の語源はアラビア語!?

2018年 09月 21日

エスフィーハ

ブラジルの宗主国だったポルトガルは、かつて500年弱に渡ってイスラムの支配下にありました。

8世紀に北アフリカからイスラム教徒のムーア人(ベルベル人)がジブラルタル海峡を渡り、ポルトガルを含めたイベリア半島を支配下に置いたためです。

イスラムの支配は、1139年に起こったオーリケの戦いで、アフォンソ・エンリケスがイスラム勢力を倒すまで500年弱に及びました。265年間続いた日本の江戸時代の約2倍近い期間、後にポルトガルになる地域は、アラビア語を話す人々に支配されていたのです。

この影響により、ポルトガル語の語彙にはアラビア語に影響を受けた言葉が数多くあります。みなさんが何気なく使っているポルトガル語も、もとはアラビア語だったものかもしれません。

ポルトガル語学習者が先ず覚えるであろう単語である、オラ(Olá)は、英語のハロー(Hello)に相当する挨拶につかう単語ですが、これはアラビア語で「神」を意味する「wa Allah」から来ています。

さらに、サッカー観戦が好きな人なら一度は口にしたことがあるであろうオレ(Olé)も同じ語源です。「オーレーオレオレオレー」というのは「かーみー、神神かみー」と叫んでいることになります。

またブラジルの発展において重要な役割を果たしたアスーカル(=砂糖)もまた、アラビア語に由来する単語の様です。

他にも沢山ある、アラビア語由来の単語アラビア語由来の単語をいくつか列挙します。

Açougue (as-suk)
Açude (as-sudd)
Açúcar (as-sukar)
Alface (al-khaç)
Alfândega (al-funduq)
Algarve (Al-garb)
Algema (al-jami’a)
Algodão (al-kutun)
Almofada (al-mukhadda de khadd)
Alvará (al-barã’a)
Armazém (al-Makhzan)
Arroz (ar-ruz)
Azeite (az-zayt)
Azul (al-lzaward)
Azulejo (al-zuleij)
Esmeralda (zumúrrud)
Fulano (Flan)
Garrafa (karafâ)
Laranja (naranj)
Limão (laimun)
Magazine (al-gacini)
Papagaio (babaga)
Prisão (prasioner)
perigo (part-nong)
Safra (safaria, estação da colheita)
Sofá
Sorvete
Salada(salata)
Tambor (tanbur)
Tapete
Xadrez (xaṭranj)
Xarope (xarab)

(文/唐木真吾、写真/麻生雅人)
アラブ料理もブラジル人の生活の中に溶け込んでいる。写真はおなじみの軽食エスフィーハ・フェッシャーダ

著者紹介

唐木真吾 Shingo Karaki

唐木真吾 Shingo Karaki
1982年長野県生まれ。東京在住。2005年に早稲田大学商学部を卒業後、監査法人に就職。2012年に食品会社に転職し、ブラジルに5年8カ月間駐在。2018年2月に日本へ帰国。ブログ「ブラジル余話(http://tabatashingo.com/top/)」では、日本人の少ないブラジル北東部のさらに内陸部(ペルナンブーコ州ペトロリーナ)から見たブラジルを紹介している。
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