こらえ切れず~レアル安が止まらない。ブラジルに行くなら今!?

2015年 03月 24日

レアル安

3月15日にジウマ大統領の辞任を求める全国規模のデモがあったブラジルだが、今年に入ってから、特に3月以降急激にレアルが安くなっている。

TVグローボが3月20日、番組「ボン・ヂーア・ブラジル」で伝えたところによると、過去12年間で対ドル相場でレアルが最安値を更新したという。

主な原因はブラジルの国内政治の不安定さと、アメリカ合衆国の金利上昇に対する相場の期待感だと言われている。

3月4日時点では1USドル=2.98レアルだった。ジウマ大統領辞任要求デモのニュースが流れ始めた11日には3.13レアル、13日には3.25レアルへとドルの上昇が続き、そして19日にはついに1USドル=3.3レアルにまで達した。この数字は2003年4月以降12年ぶりにドル高・レアル安記録を塗り替えたことになる。

現在の政権の不安定さを脱するためにジウマ大統領は大臣の刷新を発表したが、19日の段階ではドル高を止めるには至っていない。

なおレアルの3月24日現在の対円相場は1レアル37.945円(電信中値。出典:ブラジル銀行 https://internacional.bb.com.br/displayRatesJP.bb)。

(文/余田庸子、写真/Marcos Santos/USP Imagens)