名古屋でブラジルフェスティバル、盛大に開催される

2015年 05月 31日

名古屋ブラフェス2015

5月30日(土)、31日(日)の二日間に渡り、名古屋市中区の久屋大通公園にて毎年恒例のブラジルフェスティバル「名古屋ブラジルフェスタ」が開催された。

名古屋市の久屋大通公園で開催されるブラジルフェスティバルが始まったのは2011年。「ブラジルDAY(Dia do Brasil)」と題された2013年のフェスには、ブラジルのスター歌手ミシェウ・テロが来日している。

2014年からは、2012年と2013年のフェスを主宰したNPO法人ABT豊橋ブラジル協会と、東京の代々木公園で開催されるブラジルフェスティバル(ブラジリアンデー)にも大きくかかわる在日ブラジル商業会議所やアイピーシー・ワールド、地元のテレビ局テレビ愛知が共催して、日伯交流の場「ブラジルフェスタ」としてこれまでのフェスティヴァルを受け継ぎながら装いを新たにして再スタート。今年はその2回目。

飲食関連のブースでは、シュハスコやパステウ、リングイッサなどのブラジル食から「信長やきそば」、東海地方でも展開する大分県中津市発の「諭吉のからあげ」など日本のB級グルメ、トルコアイスやケバブまでが並び盛況を果たした。

ステージでは在日ブラジル人と日本人の音楽家が続々と出演してサンバ、セルタネージョ、ロック、ポップス、ジャズなど多彩な音楽が披露された。

名古屋ブラジルフェスタ2015

最終日、31日(日)のトリをかざったのは、2本のギターを同時に操る”トゥー・ハンド・タッピング”奏法で知られるマルシーニョ・エイラスと、気鋭ソウルシンガー、ドン・パウリーニョ・リマという、サンパウロで活躍するブラジルの人気アーティスト2名を擁するバンド。

マルシーニョは、ドン・パウリーニョのバンドの一員として合衆国~ブラジルのソウル・ミュージックの数々を演奏したほか、ソロパートではブラジル国家やアイルトン・セナに捧げられたインスタントゥルメンタル曲などを演奏した。

ブラジルフェスタ2015

ドン・パウリーニョ・リマは、マーヴィン・ゲイからチン・マイアまで国内外のソウル・ミュージックを熱唱した。

特に終盤のチン・マイア名曲集では会場に詰めかけたブラジル人たちも大合唱。名古屋の夜に「ド・レミ・アオ・ポンタウ」、「ゴスターヴァ・タント・ジ・ヴォセ」、「ナォン・ケロ・ジニェイロ、ソ・ケロ・アモール」などチンの残したブラジリアン・ソウルが熱く響き渡った。ステージの大スクリーンには生前のチンの姿が映し出され、ブラジル中に愛された男にオマージュが捧げられていた。

名古屋ブラジルフェスタ2015

(写真・文/麻生雅人)