肥満人口が増えるブラジルで、プラスサイズの墓、売り出される

2015年 05月 30日

プラスサイズ墓地

ブラジルの肥満人口が増大し続けている中、リオデジャネイロ市北部カジュー区のペニテンシア墓地では、墓地市場の新しい分野を開発することを決めた

同墓地が新たに提供を始めたのは、500kgの人までが入ることのできる”プラスサイズ”の墓–。
 
墓地の一般的なサイズは長さ2.2メートル、幅80センチ、深さ50センチなのに対し、肥満体の人向けの墓は長さ2.6メートル、幅1.5メートル、深さ60センチになる。

墓の占める面積は一般的サイズより2.14平方メートル広く、必要な場合は高さを1.2メートルとすることもできる。この墓ができる前は、肥満体の人は地面に掘った穴に直接埋葬されていた。

同墓地の管理責任者のアウベルト・ジュニオール・ブレネール氏によると、肥満体の人向けの墓を作ることは、保健省の発表した「近年ブラジルでは肥満体の人が50%増加した」というデータがきっかけで決まった。「肥満」の一つ前の段階の「過体重」は23%の増加だ。

「ブラジルは肥満国になってきている。この現状に目をつぶることはできない」とアウベルト氏は述べた。

墓の価格は通常タイプでは5万4900レアルだが、肥満体用の墓は7万4900レアルかかり、18回払いも受け付けている。1カ月前に6基が販売開始された。今のところまだ一基も売れていないが、アウベルト氏によれば「多くの人が関心を示している」という(「G1」、「エスタード」紙より)。

(記事提供/ニッケイ新聞、写真/Divulgação)
写真はリオデジャネイロ市カジュー地区ぺ二テンシアの墓地で売り出されたプラスサイズのお墓