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呑み助なら必ず押さえておきたいブラジルならではのポルトガル語

呑み助用のポルトガル語

お酒が好きな呑み助が覚えておくと便利なポルトガル語の表現の一つに、「サイデイラ」という表現があります。これは、直訳すると「最後の一杯」という意味です。しかし、サイデイラは実際には「最後の一杯」という意味では使われていません。

デザートも終わって、そろそろ帰ろうかという雰囲気になってきた頃、呑み助は「じゃあ、サイデイラを頼もうか?」と言います。すると…。

それを飲み終わると、「じゃあ、次は本当のサイデイラということで、もう一杯」と二杯目を頼みます。そして、「うん、じゃあ、次は最後のサイデイラね」と三杯目を頼みます。このようにして、「最後の一杯」が延々と続くという構図になっています。

サイデイラとは、「出る」という動詞の「Sair(サイール)」に由来しています。名詞は「Saída(サイーダ)」で、出口という意味になりますから「Saideira(サイデイラ)」は、お店から「出る」という意味に由来しているのではないかと思います。

ブラジルでは、名詞の語尾に「~eira」(女性形)または「~eiro」(男性形)をつけて、新しい名詞を作ることがあります。例えば、「Brasil(ブラジル)」に「~eira」をつけると、「Brasileira(ブラジレイラ)」となって、「ブラジル女性」という意味になります。

「サイデイラ」は有名な言い回しですが、もっと飲みたい人には他の表現もあります。

「Derradeira(デハデイラ)」と「Caideira(カイデイラ)」という表現です。

「Derradeira(デハデイラ)」は「最後の、終わりの」という意味なので、「サイデイラ」と同じような意味ですが、面白いのが「Caideira(カイデイラ)」です。

「カイデイラ」は、倒れるという意味の動詞「Cair(カイール)」に由来しています。つまり、飲みすぎて倒れてしまいそうだけど、まだ飲みたりないという究極の呑み助用語ということです。ブラジル人と飲みに行く機会があれば、ぜひ使ってみてください。

(写真・文/唐木真吾)
写真はペルナンブーコ州の名物みやげ。人形の後ろにある樽にピンガ(サトウキビの焼酎)を入れてレバーを引くと、大事なところからピンガがちょろちょろ出てきます。歯が数本しかなくて、黄ばんでいるのが、哀愁漂っていて個人的には好きです

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著者紹介

1982年長野県生まれ。2005年に早稲田大学商学部を卒業後、監査法人に就職。2011年、社会人6年目に大学時代からの趣味であった海外一人旅が高じて、インドネシアのジョグジャカルタに4ヵ月間留学。帰国後、勤めていた監査法人を退職し、練馬のおんぼろ木造共同アパートを拠点にジャカルタでの就職活動を展開するも、予想外にもそれまで関係のなかったブラジルで働くことに。2012年からブラジル、ペルナンブーコ州ペトロリーナ在住。いまではすっかりブラジルの魅力にハマってしまいました。ブログ「ブラジル余話(http://tabatashingo.com/top/)」では、あまり日本人の居ないブラジル北東部のさらに内陸部からローカルな情報を発信しています。