年末に新格闘技イベント「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX」開催へ

2015年 10月 8日

RIZIN

かって、格闘技イベント「PRIDE(プライド)」で暴れまわった格闘家で、ブラジルの総合格闘技団体「ジャングル・ファイト」の代表としても知られるヴァリッジ・イズマイウ。世界最強の女性柔術家と言われているガブリエリ・ガルシア…。ブラジルの優れた格闘家たちが、今年の年末に開催される、新しい格闘技イベントに参戦する。

その名は「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX(ライジン・ファイティング・ワールド・グランプリ)」。世界中にある格闘技の団体の中から本当に強い格闘家だけ集めて行われ、格闘家によるオリンピックのようなイベントになるという。10月8日(木)、六本木ミッドタウンにて発表会見が行われた。

大会実行委員長は「PRIDE」や「ハッスル」などを手掛けた榊原信行氏。統括本部長に高田延彦が就任する。ただし、この大会はPRIDEとは同じではない。

榊原氏は、格闘選手の引き抜き合いに嫌気がさして、自らが育て上げたPRIDEの舞台を8年前に降りたという。格闘家たちが純粋に闘う場所を作りたいという榊原氏の想いに世界各国のプロモーターや格闘家たちが賛同して、大会が実現するはこびになった。

賞金にも糸目をつけず、どんな団体に属する格闘家でも参加したくなるようなイベントにする、格闘家が闘いたくなる舞台を用意する、というプロジェクトといえる。

アイピーシーワールドのレポーター、ジョニー・ササキによるインタビューに、ヴァリッジ・イズマイウは、自身が育てているブラジル人ファイターたちが活躍する場が生まれた喜びを語った。

「私が参戦していたPRIDEが誇っていたエンタテイメントと本気が共存する闘いは、PRIDEなき後は失われてしまった。PRIDEと同じ様なエキサイティングな気持ちで闘える場所はなかった。榊原の呼びかけはうれしかったよ。若きファイターたちを、このイベントを通してより強い格闘家に育てたい」(ヴァリッジ・イズマイウ)

現在、ブラジルのジャングルファイトにはファブリシオ・ヴェウドゥン、リョート・マチダ、ホナウド・ジャカレーことホナウド・ソウザ、ジョゼー・アウド、ビビアーノ・フェルナンデスといった代表的なブラジル人ファイターが所属する。

ガビ(ギャビ)ことガブリエリ・ガルシアは9回の世界チャンピオン記録を持つ、女子最強の柔術家。1m88cmという彼女は、この日登壇したどの格闘家よりも背が高かった。子供のときからPRIDEに出るのが夢だったという。PRIDEは女性の参加は不可だったが、RIZINには女性も参戦できる。

また、この日の会見には、PRIDE時代に総合格闘技最強の男と言われた”ロシアン・ラスト・エンペラー” エメリヤーエンコ・ヒョードルも完全復帰して参加した。

大会は12月29日と31日にトーナメント方式で行われる。対戦カードは今のところまだ未定だが、29日には桜庭和志と青木真也によるスペシャルマッチも行われる。司会はフジテレビの地上波で中継される予定。

「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2015さいたま3DAYS」
会場:さいたまスーパーアリーナ
(埼玉県さいたま市中央区新都心8番地)
日時:
12月29日(火)開場14時30分 開始16時00分(予定)
12月31日(木)開場14時30分 開始16時00分(予定)
主催:RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2015実行委員会

特別先行販売チケットは10月12日(月・祝)から発売される(10月17日(土)18時まで)。受付サイトはhttp://eplus.jp/mma2015/ (パソコン、携帯共通)、受付特電は0570-09-5151。

(文/加藤元庸、写真/ジョニー・ササキ)