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「仕事は神聖なるものです。だから、決して触れてはなりません」
哲学的(!?)なブラジル流ジョーク

バイーアのピアーダ

ブラジルのバイーア州サルバドールにあるお土産屋で、こんなTシャツを発見しました。含蓄のある言葉がずらりと並んでいます。

これを見て僕は、開高健が記した「オーパ!」(初版発行は1978年、現在は集英社文庫から発売中)の一節を思い出しました。

「オーパ」の中に、開高健が出会ったブラジル人の特徴を記述した、次のような文章があります。

「なまけものなんですよ。なまけものなんだ。土人(注:ブラジル人)はなまけものですよ。何とか今日一日食えたらそれでいい。アマニャン(明日)はアマニャンだ。そういう調子ですからね。金をやるからといわれても働こうとはせんです。金でも釣れんです。連中のなまけときたら筋金入りですわ」

「私は呆れるよりさきにむしろ感嘆してしまう。辟易させられながらも感嘆をおぼえるのである。この人たちは怠惰の芸術家なのだ。未はたとえ襤褸(らんる)をまとうといえども、心は堯舜(ぎょうしゅん)の民であるらしい」

怠惰の芸術家と言えば、ブラジルではバイーア州の人々が自他ともに認めるのんびり屋といわれています。実際、バイーアの人のジョーク(Piadas de Baiano)には、怠惰にまつわるテーマが圧倒的に多いですね。例えばこんなジョークがあります。

—-四人のバイーア人が銀行強盗しました。1キロほど逃走して、強盗グループは車を停車しました。そのうちの一人がグループのボスに尋ねました。

「なあ、ボス。さっそく奪った金を数えようぜ!」

「はあ? なんでそんなめんどうなことしなきゃならねーんだ? 明日のTVのニュースで金額を放送するだろうから、それまでまとうぜ!」

さて、サルバドールのお土産物屋にあったTシャツになんと書かれてあるのかといえば…。

01 休むために生きよう。
02 誰かが休んでいるのを見かけたら手伝ってあげなさい。
03 ふとんを愛しなさい、それはあなたの寺院です。
04 仕事は神聖なるものです。だから、決して触れてはなりません。
05 あなたの仕事を愛しなさい。ずっと見つめていないなさい。
06 夜中に良く眠れるために、日中はしっかり休みなさい。
07 食べて、寝て、起きたときには休みなさい。
08 働くことは健康によいことです。だから、仕事は病気の人のためにとっておきなさい。
09 万が一、働きたいという感情が心に起こったなら、そっと目を閉じてその感情が通り過ぎるのを待ちなさい。
10 あさってできることを明日するな。

09は瞑想じみていて特に好きです。

(写真・文/唐木真吾)

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著者紹介

1982年長野県生まれ。2005年に早稲田大学商学部を卒業後、監査法人に就職。2011年、社会人6年目に大学時代からの趣味であった海外一人旅が高じて、インドネシアのジョグジャカルタに4ヵ月間留学。帰国後、勤めていた監査法人を退職し、練馬のおんぼろ木造共同アパートを拠点にジャカルタでの就職活動を展開するも、予想外にもそれまで関係のなかったブラジルで働くことに。2012年からブラジル、ペルナンブーコ州ペトロリーナ在住。いまではすっかりブラジルの魅力にハマってしまいました。ブログ「ブラジル余話(http://tabatashingo.com/top/)」では、あまり日本人の居ないブラジル北東部のさらに内陸部からローカルな情報を発信しています。